唯一の付き添い入院者
最初に入院した病院は、いわゆる普通の病院だった。小児科はあれど入院している子供は3人ほど(600床ほどある病院)。付き添い入院をしているのは私だけだった。
長男はまだ3歳、自分でできないことも多い。毎朝の体温測定や摂取量・排泄量の記録などなど私がやる。治療に対しても覚えておくことも多かった。(何本目の点滴かとか)
健康な?私がいるからか、病棟スタッフさんにどんどん頼まれる。時には、それあなたの仕事じゃないの?と思う時もあった。
突然の入院だったので、PCを病室に持ち込んで、打ち合わせやら資料作成やら・・・せっせと仕事をこなすことには変わらない。(一部調整はしてもらったが・・ありがたい)
子どもの病気の勉強もしたい。会えない下の子のケアもしたい。今後の見通しも立てたい。脳みそは大混乱だった。
そんな時は、よく寝て、よく食べること。基本的な生活習慣は崩さないこと。
その時決めた目の前のやることに精一杯取り組むこと。感謝をすること。
コントロールできることにフォーカスして、コントロールできないことに感情を持っていかれないようにすること。
などなど基本的なことに立ち返り、意識をしながら10日間過ごした。
「付き添い入院者へのケア」なんて、考えたこともない。というのが病棟スタッフの本音だろうか。
唯一、途中で来てくれた女医さんが、私の目を真剣に見て「「私はお母さんのことを応援します。できること不安なことはなんでも言ってください。妊婦の体、大切にしてください。無理はしないでください。できないことはできないと言ってください。」」と言ってくれた。
わたしはハッとした。そうか。自分の体も大切にしなきゃ!無理しなくていいんだ!と。とても救われた。その言葉だけで10日間頑張れたと思う。嬉しかった。大切にされていたというのはとっても嬉しいことだと思った。
私も縁ある人を大切にしているかを問うと、、反省すべき点が・・
私自身が病棟スタッフさんへ気遣い、心配りをしたかというと、できなかった部分が大いにある。
今後の糧にしていきたい経験だった。
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