バンギャが初めてエーステ秋単独(2.5次元舞台)に行った話②ネタバレ有

ここでは演劇やパンフレットのネタバレがあります。

大丈夫な方だけお読み下さい。



推しのランダムブロマイドを揃え、緊張しながら会場へ向かう。

真っ赤な椅子に真っ赤な弾幕。真ん中にはMANKAIカンパニーのエンブレム。

ライビュでみていたあの光景が私の目の前にある。

それだけで胸がいっぱいになった。

そうだ、私はエーステの観客じゃない。MANKAIカンパニーを観に来た観客役なのだ。

私の席は二階最後列の1番端。ドアがすぐに後ろにあり、エーステは客降りもある。今からこのドアから誰が入ってくるのだろう。始まる前からワクワクした。

座席には様々なジャンルの2.5次元舞台のフライヤーが置いてある。

そのフライヤーひとつとっても紙質やサイズも大きい。

普段V系バンドのライブが終わると様々なバンドが自分のバンドの宣伝のため、ビラ配りが行われる。

ビラはモノクロであったりカラーでも紙質が全く違う。

ここでも違いを感じてしまった。


二階席はとても見晴らしがよく、舞台全体を見渡せたが、演者の表情までは確認する事が難しい距離感だった。

会場前のアナウンス。太一の元気いっぱいの声が会場に響く。


いよいよだ。





スパイラルエモーション

万里、十座、太一、臣、左京。

円盤やブロマイド、毎日更新されるツイッターで、画面上でみていた秋組が存在した。

まず万里。もうかっこいい、とにかくかっこいい。万里の自信に満ちた堂々とした立ち振る舞い。ふとした仕草もまさに摂津万里。遠くて表情までは確認出来ないのに顔がいい。

十座。スタイル良すぎる。足が長くて顔が小さいのが遠くからでもわかる。コワモテなのに稽古になると少したどたどしくなるのがまさに十座。

太一。可愛い。秋組のマスコット的存在、小柄でも身体はしっかり男の子で思ったよりガッチリしてる。笑顔がまさに太一。

臣。デカイ、なのに足が長い。所々迫田が臣に通り道を塞がれて「デ、デカイっすね…」という笑えるシーンが二回ほどあった。勿論臣は道を塞ぐつもりはない。よくシナリオで、臣は「タッパがあるから舞台映えする」と言われていた事の意味がわかった。


最後に左京。藤田玲さん以外に古市左京役は考えられない。かっこいい中に美しさがある。

なのにお芝居は人間くさくて泥くさい。

初めて生で観る藤田左京、まさしく古市左京でした。ダンスがあまり得意そうではなさそうに感じた。ご本人もダンスは苦手とおっしゃっていたが、それが本当なら古市左京ぽいし、(苦手設定は無いがあまり得意ではなさそうなイメージ)演技ならそれは藤田玲さんの演技力が凄すぎる。

どちらにしても凄い。

推しは最高だ!!!!!!!!!!!



一幕は「異邦人」

私はA3!を始めた時、ちょうどアプリで「異邦人」の公演イベントを行っていた。1番思い入れがある公演。

そして「異邦人」の世界観が好きだ。

退廃した近未来の話。

衣装も近未来ならではのデザインだが派手な色を使うわけでもない。衣装センス最高。ありがとう幸くん。君は最高のデザイナーだ!!!!!


異邦人では臣の優しさが仇になる内容、稽古着に着替えた臣は益々足の長さが強調され、床に座るシーンは足が長すぎて邪魔なように感じた。もし、生で臣を見る機会があったら足首をみてほしい。短い靴下から覗くアキレス腱がとてもセクシーだった。

太一との海のシーン、2人で記念写真を撮るところ、舞台上にスクリーンが映され映像が前回よりも多く使われている感じを受けた。

また、今回は万里の立ち位置にも注目したい。前回の「なんて素敵にピカレスク」では秋組リーダー、かつ主演。全面的に自分が出る内容だった。

しかし今回は主演の臣、準主演の太一を支える役。

「リーダーとしてどう2人を、特に臣を支えたらいいかわかんねぇ」

天馬に相談するところで泣いた。万里が人のために悩んでる。

彼は着実に大人になり、秋組リーダーとして悩み、成長していることに泣いた。

これは初舞台で主演、組のリーダー役になった水江建太さん自身にも言える事ではないだろうか?(後にパンフレットを読んだら自分と重なったと書いてありました。)

色々な感情が溢れた。

2人をどう支えたらいいのか、万里と十座が衝突するシーン、十座は不器用だけどまっすぐな子だから一度打ち解けるととてもわかりやすい子。

でも万里は器用だけど器用貧乏なところがあり人に誤解されやすい。

一方、左京は他のメンバーとは一線引いているように感じた。ニ幕に繋げるためか、若い奴らは若い奴らで考えろ、的なポジションだった。


そして「異邦人」の演目。

やっぱりかっこいいよ!!秋組!!!!!!!!!!

臣のヴォルフが完全にヴォルフ、

そしてゼロの太一は完璧にゼロだった。

太一役の方、ゼロ役をするためにボディメイクをやったとパンフレットで言っており、女役だけど華奢な女性ではなく、少年の様な女の子。

演技だけではなく体つきも完璧私が想像するゼロだった。

役者さんって凄い…。

また、セットもゲーム上で出てくるイラストのまんま。

そこには異邦人の世界があった。

一番好きな演目、完璧に再現された異邦人の世界。役者さんは勿論、美術,衣装,演出家さん、A3!という作品を丁寧に、完璧に創り上げてくださって本当にありがとうございました。

万里の成長に涙した一幕が終了した。

途中休憩に入り、まだ二幕、推しの主演と客降りが待っている。

一幕で満足している場合じゃない。




続いて二幕、「任侠伝 流れ者銀二」のタイトルがスクリーンに映しだされた。

いよいよだ。

最初は秋組が稽古をしているシーンから。

稽古はとても順調。

しかし迫田が左京がマンションの内覧に行っている事をうっかりバラしてしまい、左京がMANKAI寮を出て行くのではないかと疑念をもつ。

あと、その中で笑えるシーンがいくつか。

秋組以外の綴、天馬、椋、東も触発されてヤクザ口調になるところ。

東はヤクザというより姐さんだったけど、東のお茶目なところが大好きだ。

左京はみんなから誤解されたまま稽古は続く。

でも他の秋組メンバーは稽古に全く身が入らない。左京が悩むシーンで東がそっと左京の不安を汲み取る。

一回り以上も歳が違う自分と秋組のメンバー。

そりゃそうだよ、悩むの当然だよ。

だって相手は高校生と大学生だもん。学生相手に三十路の大人が本気でぶつかったって分かり合えないって思ってしまうのは当然だと思う。

でも、東は「年齢なんて関係ないよ。みんなを信じてるんじゃないの?」

東の言葉にまた泣いた。

東のそっと人に寄り添って少しだけ背中を押してあげるところ大好きだ。

あと、左京と銀泉会組長との出会いのシーンもきちんと再現されていました。

音で雨が演出されており(流石傘男!!好き!!!)

顔は暗くて見えないけど袴を着た男性がボロボロの左京に傘を差し出す。組長の声優さんはゲーム上の声優さんを起用していた。

遠くてあまり見えなかったけど左京はカードの絵柄のスカジャンを着てたと思う。もっと近くでガン見したかった。

左京が悩んでるのと同じくらい他の秋組メンバーも苦悩する。

それぞれみんなが誰かに相談するシリアスなシーン。左京は東と晩酌をしながら、十座は椋、万里は天馬、太一は。。。支配人 笑笑笑。

「………俺っち支配人に相談することないっス」

そこですかさず綴のツッコミ 笑。

シリアスなシーンのはずがどっと笑いに変わったのは舞台ならではだなと思った。

マンションの内覧で十座が左京の後をつけるシーン。

左京のお母さん役はどうするんだろうと思ったけど演出で表現していました。

あと今回は雄三がいない。

でも確かに舞台に雄三はいた。

竹刀をもってビシバシダメ出しをするシーンはカットするのかと思った。

でもきちんとカットせずに演出で表現してくれて、そこにも愛を感じて泣いた。

雄三、舞台に立ってたよ!!!!!!!

あとは左京の初舞台が終わったシーン。

遠くてあまり表情がつかめない席だったのにここだけはわかった。

左京の舞台が終わり支配人が語る。

「左京の坊主の初主演がとても嬉しくて涙なんか見せられねぇって言って、先に帰られました」

その表情がどこか寂しそうで、演技なのかリアルなのかわからなかった。

あと左京の主演舞台がこれからという所。支配人が「あの人はもう借金の取り立て屋じゃなくて立派なMANKAIカンパニーの劇団員です!」胸を張って誇らしげに言うシーン。

左京推しの自分としては大号泣だった。

今、ちょうどエーアニがやっていて勿論左京は劇団を潰そうとするヤクザ。

アニメを見ながらこの人はどんな気持ちで取り立てをしていたんだろう、って左京の気持ちを考えたら苦しくなった。

アニメで思いがぶり返し、支配人の言葉が重かった。でも左京が寮を出るってなった時、嬉しそうだったとかあったけどそんな事無いよね!?!?笑笑!!支配人!!!!笑笑




「任侠伝 流れ者 銀二」

この演目は本当に凄かった。

まさに死闘。

古市左京というか、藤田玲というひとりの役者に魅せられた。

殺陣のシーン、ひとりで闘うシーンを追加したいという左京の要望。

凄かった。言葉では表現するとチープなものになってしまう。でも凄い以外の表現が見当たらない。

目に見えない敵、音だけで左京が斬られるのが表現されている。

演技、演技なのに、

やめて…左京さん死んじゃう………


見てて辛くなった。

そして同時に藤田玲さんの役者力。

この人は舞台の上で死ぬことが本望なのかもしれない。

そう思った。


斬られてボロボロなのに美しかった。





「任侠伝 流れ者銀二」終幕。

いよいよ客降りで秋組が近くに、隣のドアから入ってきてしまう…!!

そしてスパイラルエモーションがかかる。

スパイラルエモーションの最後の万里のはけかたが超かっこいいので必見。


そしてまずは一階席からの客降り。

二階からみていてやっぱりサイドシートは客降りの嵐だった。

そりゃね、端っことか死の席だもんな。


そして二階席、すぐ後ろのドアが開いた。

太一だ!!!!

太一は二階席の1番前まで来てお花の紙を満開の笑顔でバサっとぶちまけた!!!!

まさに太一〜〜〜〜!!!!

私は二階の三列目だったのにここまでお花の花びらが届いた。かわいいよかわいい。

そしてすぐ隣に十座がいた。死ねる。かっこいい。。

しかもハイタッチまでしてくれた。一生の思い出です。

十座は間違いなく私が今まで出会った人類で顔が小さくて背が高くて足が長くて身体の厚みが薄いです。


推しである左京と万里は来なかったけどそれでも満足しました。

すごいね秋組!!!!!!!大好きだ!!秋組!!!!!!


今回、初めてエーステを観覧した感想、

A3!の世界がそこにありました。

私たち観客はMANKAIカンパニーを創り上げるための観客役になれます。

月並みだが機会があるなら絶対に生で見たほうがいい。

それはライブでも言える事だね!!!

A3!は演劇のお話。

だから余計に、舞台で表現されるとくるものがあるのかな。



エーステのスタッフ、ブロマイドを交換してくれた方々、全ての方にお礼を言いたい。

ありがとうございました。

また機会があれば生で観たい。



無事に一つの沼が開拓されました。

あと、紙のお花はキンモクセイの香りでした。

泣ける。



ーーー完ーーー


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