演奏、人の考えを知る
人の考えを知るって難しくて、
でも楽器だと、
例えば、全くスタイルの違う演奏家と一緒の時に、
完全シンクロさせる技があって、
呼吸も動きもスピードも動力も、
まるで操り人形みたいに、
そうやると、
なんでそうしてるのか、そうなるのか、
言葉で聞いてもわからないその人の考えが見えてきたりする。
どうしてそうしているのかがわかって、はじめて、
それに対して、どうしたい、どうしてもらいたい、
と言えるようになる。そういう態度で音が出せるようになる。
何より、自分のできない経験を積んできた自分以外の人、
には、まずシンクロさせて、何考えてんだかどうしてそうしてんだか、
自分が理解してようやく土俵に乗れる。
その時、上下も左右も関係なくて、
そうやってようやく対等に音楽が作れるようになったりする。
コミュニケーションってあらためて思うと、
人から何かを引き出そうとしすぎ。なんだな。