お別れ
恋人とお別れをした
一年半ほど交際をした
最後はこれまでの積み重ねに疲れた私からLINEで別れを告げた
わかれよ
に対して
うん
の2文字を2分で返信してきた彼
来年の春からは引っ越して同棲をしたいと言ってきた彼がそう返すとは思わなかった
納得がいかない私は彼のライヴの打ち上げをしている居酒屋に友達に連れて行ってもらった
真夜中深夜2時、裏天王寺の路地で話し合った
大声で争ったり、思ってたことがすれ違っていたり、そのとき初めて知ったこともあった
なんでもっと気持ちを言ってくれなかったんだろう
そう思いながらも
ここまできたらもう別れるしかない
そんな状況だった
私は実家に戻り生活をすることになり
半同棲していた彼の家にある荷物は週末取りに行く
たくさんの洋服やバッグがある
ベースも返さないと
お互いがお互いのためを思って、別れを決めてからは彼の部屋に少し荷物を取りに行ったときも一言も話さない
もうきっと何も話すこともない
別れたんだ
こんなに誰かを愛おしいと思えたこと、後悔しそうなくらい甘やかしてくれる人と出会えたこと、誇りに思うし、今後あるかなという不安もある
でも進むしかない
これが正解だったと思える行動をするしかない
年内に彼のバンドの解散は決まっていた
来年から就職をするかサポートベースとして色んなバンドで活動を続けるか悩んでいる彼を見て
行動にうつせばいいのに
と思っていた自分がずっといた
彼は行動をしていた
就活をしたことがないのに会社に履歴書を送り明後日はスーツを着て面接だと言っていた
25歳既卒フリーターの就活
見てみたかったし応援したかった、言って欲しかった
年内は別れないで来年からの彼の様子を見ようと思っていた私がふと蘇る
これでよかったのか
今別れるべきではなかったのか
色々葛藤している彼を1番みてきたのは私だ
どうして最後まで味方でいれなかったのか
彼が嘘をつく性格で何度も傷ついた自分も蘇った
これでよかったんだ
いつか別れるのを先延ばしにする日々に区切りをつけ、進むしかない
直接は言えないし言いたくないけど
素直になること、甘えること、頼ること、生活をするということ、自炊、洗濯、家事、挨拶の大切さ、同棲するうえで大切なこと、どんな時でもジョークにして楽しむこと、たくさん教えてもらった
本当にありがとう