僕たちの嘘と真実 欅坂46DOC
ネタバレを含みます。
私は完全なる平手友梨奈推し依存者です。かなり偏った思いやら感想になっているかと思います。無理きもちわる!な方、今すぐそっ閉じして下さい。
コロナ禍で延期されて5ヶ月、待ちに待った公開日。2月に発表された予告だけで号泣した私が映画館で観ても大丈夫なのか?と不安だったけど、今までほぼ公になることのなかった裏側、未公開のライブ映像、そしてなによりてちが全力をかけて愛した欅坂46の中身を少しでも知りたくて、絶対観ようと決めていた。
先日発売されたROCKIN'ON JAPANのてちの映画に対するインタビューを読んでからはかなり冷静さを取り戻していて、なんだ案外泣かないでいけそうやん、とも思っていた。
なのに上映から数分で私は嗚咽していた。
コロナ対策の為1つ離れた席に座っていたパートナーが私を気にかけこちらを見ているのが暗闇でも解ったが、スクリーンから目が離せず涙腺があほみたいに崩壊した。
他の観客さん達がいなかったら間違いなく声をあげて号泣していたと思う。
東京ドームオープニングのソロシーン直前のてちの精神状態、からの、2018年ツアー伝説のガラスを割れ。僕の心の叫び。
こんなのが続くのだったら私2時間も耐えきれないと本気で思った。パートナーもこれは途中で帰る流れか?と心配したと観覧後笑っていた。
嗚咽を漏らしたのは2時間で後にも先にもここのみだったんだけど。
2019年はアニラ武道館、共和国、東京ドーム全てを千秋楽で運良く参戦できていたのもあり、その時の状況を実際に現場で観てはいたから、というのも一度の号泣ですんだ理由かも知れない。
それと同時に私は確かにその現場にいた自分を殴りたくなった。
全身を震わせて、うわ言のように誰に言うでもなく嫌だ…嫌だ…とうつろな眼差しで繰り返して、なのに迫りくる秒単位の時間に半ば強引にスタッフ数人に全身を抱え上げられながら無理矢理にでもステージに上がっていたんだと、限界なんてとうに越えていながらのパフォーマンスだったんだとその場にいたのに気付けなかったからだ。
それがプロとして、アーティストとしての当然の姿なのだろうけど、あまりにも彼女は想像以上にぼろぼろ過ぎた。
アイドルがライブ中バックステージで過呼吸を起こして倒れる姿をこれまで過去に何度か観てきてはいたけど、比にならない。彼女は訳の解らないぐっちゃぐちゃの中で孤独になれと言われ続け、たった1人で色んなものを背負って自分自身と戦ってたんだろうな、と改めて痛感した。
そんなこと解ってはいたけど、何も解ってなかった。いちファンが気付ける事でもないし気付いたところでって話なんだけども。
今日で終わりかも知れない、このステージで彼女はもう辞めてしまうかも知れないという2019年は特に感じていた異様な儚さはここからきていたのかな。それさえも美しいと麻痺していた自分が心底情けない。
みんなは今、欅坂をやってて楽しいですか?
彼女が一度目に欅坂を離れるとメンバーに伝えた時、号泣するメンバーに絞り出すように発した言葉。ずっと自分がセンターにいること、嫌でも1人目立ってしまうこと、自分がいるから前に出たいメンバーが埋もれてしまうこと、自分のせいで楽しめたはずのアイドル生活を後悔させてしまっているんじゃないかと投げかけた質問に思えた。
最年少だったはずの彼女が歳上のメンバー達に泣きながら引き止められていたのには少し驚いたし、仲間なら辞めないでと思うのは当然なのかも知れないけど、他メンバーの個人インタビューを観ても多くのメンバーが彼女の存在にかなり依存していたように見えた。平手のバックダンサーでいい、平手がセンターだからやれている…衝撃だった。これまで彼女の存在に依存してしまっているのは大人達、運営側だと勝手に思っていたから。
21人みんなを見て欲しい、と何度も発言していた彼女はそんな部分でもきっと苦しんでいたんだろうと思う。9th延期の部分で選抜メンバーが誰1人として彼女の思いを知らずMV撮影をしていたり、延期と決まってからスタッフから彼女の気持ちを聞いて、他メンバーが驚いていた場面がとても切なかった。
この映画内では冒頭の雑誌インタビューで彼女が述べていた通り、彼女が映画用にコメントをしているシーンは一度もない。過去の映像がただ流れているだけだ。
それなのにまたこんなにも心が揺さぶられた。彼女の幼い頃のひたむきさに、弾けるような笑顔に、1人でうずくまる小さな背中に、心配してかけよったメンバーに囲まれ泣きじゃくってる姿に、そして何よりパフォーマンスを全身全霊ぼろぼろになりながら表現していた姿に。全て見てきていたはずの彼女だったのに、何度も何度も鳥肌が立ち涙が流れた。
そんな私も彼女に依存して苦しめてしまっている1人だったのかな、と全てを観終わった時に思った。
どんなファンが正しいのかなんて解らないけど。
それでも私はこれからも彼女が表舞台に立ち続けていてくれる限り、ずっと応援という名の依存を続けていくのだろう。最早もう手遅れだ。
彼女が大事に愛し続けてきた欅坂46は終わる。
改名に関しては映画を観る前からそうせざるを得ないだろうと思っていたし、他メンバーが前進する為にも特に映画を観てからは尚更それしかないんだろうと感じた。
私もどこかで彼女の大事にしてきた、14歳から18歳までの多感な時期を身を粉にして支えた欅坂46が無くなると思うと寂しかったし、彼女がまた自分を責めていないかと心配になったりもした。
でも凄くいい意味で、映画を観終わった後欅坂46と決別できた私がいた。平手友梨奈がいない欅坂46を今まで通りに応援する事は絶対に私には出来ない。
正直ラストシングルもサビ程度しか知らない。ただ彼女がいた欅坂46に対しての未練が付き纏っていた私には、いい意味で今まで楽しい思い出をたくさんありがとう!とお別れできたような気持ちになれた。本当に思い返せばほとんどがこんな私には勿体無いくらいの、素敵な思い出ばかりだ。
10月に出るベストアルバムを手にしたら、私は表現者、女優平手友梨奈の本当のファンになれるんだろう。彼女にはもう元欅坂46という肩書きはいらない。
長々とつらつら書きすぎてしまったー。悪い癖。
何が言いたいかって言うと欅坂大好きだったよほんとに今までありがとう!てち可愛い最高愛してる尊いばぶちゃん永遠の推し!!!!ってこと\(◜▿◝ )/