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声の大きさ

「良かったら手前のお席どうぞ。」
若い定員さんの優しい声に温かい気持ちになりました。


牡蠣フライを食べたい夫。
お付き合いしていた時から思い出したように通うお店へ。
冬期講習再開初日の受験生。
月曜日から仕事再開の夫。
火曜日に模試の息子。
言い訳は新年の景気づけです。

若い方がガッツリ食べる安くて美味しい活気あるお店は
夫が学生時代から通う個人店。
足が不自由ですが杖や車椅子は気を遣う店内。
杖は車内でお休み。
家族の介助で車からすぐの店内に。
混雑を避けて開店と同時に入ったため空いています。

「奥の席へどうぞ」
店員さんの大きな明るい声に足を進めます。
混雑するお店だからいちばん奥の席を案内いただきました。
よく考えてあるなあ。
飲食店のセオリーかな?
3歩ほど進むと案内してくれた店員さんが側に。
控えめな声で
「良かったら、手前のお席どうぞ」
疾患的に歩きにくい日。
助かります。
お店の内部から、案内してくれた方と他の店員さんの話のかけらが聞こてきました。
「歩きに・・・から手前に案内・・た・」
おお。
この若さで、たぶん上の方にしっかり説明してる!!
凄い。
自分で判断して理由を説明できる行動力。
それを受け入れる責任者の器に嬉しくなります。


「ありがとうございました。
また食べに来てくださいね。
大変かもだけどお弁当も出来ますから」
お会計は店主のおじいちゃん。
不器用だけど言葉が温かい。
設備じゃない、気持ちの支援を感じました。

また行きます。

品切れだった牡蠣フライ。
食べたい。
そして、このお店で食べたい。
このお店で食べたいからリハビリ頑張ろう。

頑張れ私。
頑張れお店。
頑張れ受験生。
頑張れ仕事再開の方。

2025年は良い年になりそうです。



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