Yogee New Waves / Summer of Loveがエバーグリーンだった
正直いって、ヨギーニューウェーブスが苦手だった。
一時期流行った、シティポップの流れに乗ってきたゆるいバンドが全般苦手だった。
まさにその代表格のようなヨギーには、一種のアレルギーみたいになってた。
だけど、避けてきた音楽の中にも、まぶしく輝いてる名曲があったりする。
それを聴き逃して生きてくのは、とても勿体ない。
ゾッとする。
そして、私はこの曲を聴いてゾッとした。
完全に聴き逃していた名曲だったからだ。
聴けば聴くほどに良くて素晴らしいので、感情のやり場がなく、居てもたってもいられないので、ただ今の熱量でこうして日記にしている。こんなに素敵な曲を作ってくれてありがとうという気持ちでいっぱいなのが、遺せればいいな。
この曲だけのライブがあったらいいのに。
何度も何度もリピートしてしまう。
イントロからの惹き込まれ方がすごい。
リバーヴ(波紋みたいに音が響きながら残り続ける感じ)の効いたギターリフが、風を運んでくる。
刺すような風と撫でるような風があるけど
この曲の場合、後者だ。
それを音で作り出してる。頬や髪を撫でていく風を感じる。
(本当に魔法使いかもしれない?)
あと、歌詞。
=====
内緒話 花咲いた
それをひとつだけ摘んで
髪に刺したら綺麗だ
=====
誰もが思いつきそうで思いつかない
頭の奥にあった届かなかった表現を
サラッと出来てるのが、悔しい。
『うわ、言われた』って感じ。
とにかくため息が出てしまった。
夏の歌なのに、10月にリリースしてるところ。
冬に夏を想う様子を入れ込んでいるところ。
全てが『やられた』粋な作り。
まさに2月の今、この曲をエンドレスリピートして、思いを馳せてる私は、ヨギーの思い通りだ。
悔しい。悔しいけど、素晴らしい。
何度も何度もこの夏の幻想に頭から突っ込んでいく。ひたひたに浸かっていたい。
そして、2:40から、始まるマジカルキラキラタイム。
鍵盤の音は、美しく歌っている。
『ああ、光ってこうゆう音をしてるんだ、』って。泣きそうになる。
そしてそのあとから走り込んでくるヨギーたちに追い越されて、私はエモーショナル砂まみれだ。
MVも映画のような
日常のような、夢のような夏だ。
蕩けだしそうな陽の光と波のキラキラが
音と混ざりあって、素晴らしい映像。
草の上に寝ているシーンが好き。
この曲は、人生の衝撃として
ずっと私の中に残りつづけるだろう。
鳴り止まない。
こんなに心を掴まれて離れないのは、一種の魔法かもしれない。
未知との遭遇〜〜〜〜〜!!