キャリアコンサルタント更新講習の参加記録。筆者の感想などは主に※で示しています。
1.想定外変化の時代におけるキャリア形成支援手法
株式会社あしあとみらい研究所
事前課題1時間、当日6時間(9:30~16:30)
https://t.co/QrB01isUyf
・カオス理論:円環型キャリアからカオス型キャリアへ。本質はわからないけど、法則性がある。
・計画的偶発性理論:帰路の振り返りと5つのスキル(好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、リスクテイク)
・プロティアン・キャリア:アイデンティティ(自己理解)とアダプタビリティ(適応力、コンピテンシー)を高める。組織主体の画一的なものではない、多様で独特な、個人の指向を尊重したキャリア形成。
・サビカスのキャリア・アダプタビリティ:4C(コンサーン(懸念)、コントロール、キュリオシティ(好奇心)、コンフィデンス)
2.逐語記録から学ぶ!キャリア構成インタビューの実践
関西生産性本部
事前課題1時間、当日6時間(10:00~17:00)
教科書:
関連図書:
・講師:株式会社キャリア開発サポーターズ 浅野衣子
グランドルール
・いろんな人がいることを尊重
・誰もが意見を述べる余地
・思いを言葉をするのが大事
・個人的なことは外に持ち出さず
・わからなくてもいい。すべてを一度にわかろうとせずに
・早合点してそれについて考えるのをやめることを警戒したい
・支えられる構造で技術を磨き続ける、人とつながることの大切さを知る
ねらい
・サビカスによるライフデザイン・カウンセリングのキャリア構成インタビューについて、逐語記録を通して学ぶ
・実際にキャリア構成インタビューができるようになることを目指す
・助言及び指導
キャリア・ガイダンス
・相談
カウンセリング → この講習はこちら
※社会構成主義についてはこちらもどーぞ:
CCIとナラティブセラピーの違いについての説明がメイン。
※私の理解では、ナラティブセラピーを5つの質問により若干構造化したものがCCI。逐語を見ると、5つの質問はあるが、それぞれに対する返答をどのように深めるかについては、自由に語ってもらったり、タイトルをつけてもらったりと、だいぶナラティブ的
3つのパラダイム
・職業心理学
・キャリアの心理学
・ライフデザインの心理学
マッチングから価値(自分が大事にするもの)の実現へ
キャリア構成のプロセス(4,5回のセッション)
・キャリア構成インタビュー
・ライフポートレートの共著
・アクション
キャリア構成インタビュー
職業興味:ホランドのリアセック
R:現実的 (Realistic)
I:研究的 (Investigative)
A:芸術的 (Artistic)
S:社会的 (Social)
E:企業的 (Enterprising)
C:慣習的 (Conventional)
英語ワークシート
http://www.vocopher.com/
スクリプトの読み合い
※全然ナラティブ・アプローチじゃない。カウンセラーがどんどん解釈を伝えて、建設的な方向にストーリーをリードしていく。クライアントのナラティブに自己像が投影されているという前提を強く保持している。語られた内容をつないでいって、目的の方向に収束させるという明確な意図をカウンセラーが持っている。
Q: 導入の仕方
質問に詰まる。キャリア構成インタビューがあるが、役に立つかもしれない。やってみませんか?ロールモデルを探していくという意味付けをしっかりする。
Q: ナラティブ・アプローチなのか?
私は全く違うものと思っています。サビカスのナラティブを聞くという説明が、ナラティブ・アプローチであると誤解して伝わっているよう。
さっそく創造事例を作ってみる:
3.キャリアコンサルティング事例検討
株式会社日本マンパワー
事前演習2時間、当日6時間(10:00~17:00)
グランドルール
事例検討の方法(一人60分程度)
※感想・考えたこと(事例の内容については触れません)
・「気づきを言葉にしてくださってありがとうございました」という講師の先生の発言が響いた。
・キャリアコンサルタントって、良い職業だな。多様性のあるキャリアを全力で応援しつつ、将来その方がよりよい人生を歩めるように、場合によっては、変化の必要性について確認する。
・のんびり働こうと思うと、今は有期の派遣か、フリーランスしかないのかな。常用型派遣がもっと一般的になって、職種固定で生涯のんびり働けてもいいのに。JOB型雇用になると、そんな感じも増えるのかな。
・事例検討は、1つのコースも更新講習の複数カウント可能にしてほしいな。
・社内のキャリコンの話を聞けるのはよい。
・人をスキルとして見るのではなく、人として見て、「あなたに」お願いするということ。マネジメントの視点にも、キャリコンが役に立つことがあるな。
経験代謝について
4.CADS&CADIを活用した『若年・ミドル社員向け』企業内キャリア研修技法
NPO法人ライフキャリア・サポート協会【事前2時間、当日6時間】
事前課題
<CADS>
CADS 0 社内職務基準
社内等級、年数、役割、職位、昇格要件、職務内容
CADS 1 キャリアヒストリーシート
ベストジョブ:大学助教。授業をやっていれば仕事をやっていることになるのは、自分に向いている。論文を書かないと成果にならないのはきつい。
ワーストジョブ:クリニック心理職。カウンセリングや資料作成しかやることがなく、臨機応変な対応が求められないので、つまらない。
CADS 2 実務能力整理表
気づき:教育が好き。自由が大事。ワークライフバランス重要。
CADS 3 自分の強み発見・発揮シート
気づき:事業で求められる知識としては、発達障害者支援。
CADS 4 活躍可能性チェックシート
CADS 5 ワーク・ライフ・バランスチェックシート
気づき:転職の検討に使えそう
気づき:子供の世話が終わったら、親の介護が始まり、今後仕事に没頭できるような時期はなさそう。自分が70代になった状況は想像できない。
気づいたこと:体の健康大事
CADS 6「キャリアプランシート」
<CADI>
・環境変化への関心(10)【やや強い】
・未来への関心(7)【普通】
・変化対応への自信(8)【強い】
・ライフ・キャリア・プラン(9)【やや強い】
・キャリア形成への志向(7)【やや強い】
・自己効力感(12)【強い】
・オープンネス(7)【やや弱い】
・安定への志向(2)【弱い】
気づき:意外とオープンネスが弱い。人との関係は好きじゃないからな…
研修当日
オリエンテーション
・CADS & CADI は、社員教育に使える。特に中高年。
・中堅以上の法人対象だと、教材がしっかりしているのが強み。著作権や内容。作成者、責任者。厚生労働省の委託を受け、中央職業能力開発協会が開発している。
・売り込みが必要
導入:経営理念・方針、会社環境の理解(解説書p.65)
・キャリア教育をしたら、転職を勧めることになるのでは?
→違う。経営理念・方針を研修を通して浸透させる。
- この会社が大切にしているものは何か
- この会社が目指しているものは何か
- この、会社が直面している課題は何か
- この会社で働く意味は?なぜこの会社を選んだか?何を成し遂げたいか?
事業内職業能力開発計画:事業内職業能力開発計画
・個票1は、CADS0に対応している
・職務別職業能力体系図レベル1~レベル4は、社内等級のこと
CADIは心理学的検査。ヤバい?
→ヤバくない。結果は個人しか見ない。
・自分と向き合い、自己理解を深める
グループワーク
・自己紹介、参加動機、経営理念について、CADIの感想
誰もが生き生き働ける社会を作る
・心理カウンセリングやキャリアコンサルティングが事業やサービスとして普及すること。就労の選択肢が増える。フリーランスで稼げる。
運営の方も執筆者に入った書籍:
CADIからCADSへ
・自己理解から、他者からの視点を含めた理解へ
強みや弱みを仲間通しで共有することが大事「気づきや感想を話してください」
・「そんなことないだろ」とか言わない。批判しない。
・誰もが同等な立場で。
・心理的な安全性の立場から、他の場所でいわない
・一人でしゃべりすぎない
グループワーク:CADS0~3の感想の共有(20分)
ジョハリの窓
・自己開示
・フィードバック
グループワーク:CADS 4 について
グループワーク:CADS 5 について
キャリアプラン
・ああしろ、こうしろというアドバイスはしない
・書けなくてもOK。個別の相談もあるとアナウンス
グループワーク:CADS 6 について