哲学プラクティスに関わる人への9の質問 #21 金澤正治さん
1.肩書き・職業など
兵庫県公立小学校教諭
2.現在の主な活動
公立小学校でのP4C(子どもの哲学)の実践
P4C in schools KANSAI-JAPANで仲間と学んでいる
3.はじめて哲学プラクティスに出会った日はいつですか?
2007年、桝形公也先生(大阪教育大学名誉教授)から教えていただく。
4.はじめて哲学プラクティスを実施したのはいつですか?
2009年1月22日 、ほんまなほ先生(大阪大学)の指導を受けて当時勤務していた学校で担任していた5年生に絵本『ともだちや』(作:内田麟太郎、絵:降矢なな、偕成社)を使い、研究授業を行う。
5.哲学プラクティスを、はじめてやろうと思ったのはなぜですか?
大阪教育大学で桝形公也先生のゼミで哲学を学ぶ。その後、小学校教諭となる。子供同士が自由に対話する授業を行いたいと願っていた。恩師である桝形先生に子ども哲学を紹介してもらい、これが子ども達と私がしたい授業だと思ったから。
6.今まで哲学プラクティスを続けてきたのはなぜですか?
子どもの発言に心震えたから。あの子がこんな発言をするなんて。この子は自分の家庭環境からこんなことを言うのか。対話する子どもがみせる表情が美しい。分からなくなりみんな静かに黙って考えたり、対話が弾んで笑顔があふれたりする。その空間が好きだから。
7.活動の中で、一番大事にしていることはなんですか?
子どもの発言をゆっくり聴くことを一番大事にしている。そして、待つこと。発言がなくても子ども達をせかさない。小学校でクラス担任になれば、1年間子ども達と共に過ごすことになる。4月は、子ども一人ひとりの発言を丁寧に聴くことから始める。そこから、対話を積み重ねて探求の共同体をつくっていく。とても居心地の良いクラスとなる。
8.あなたにとって、哲学プラクティスとは?
P4C。子ども哲学。子どもとする対話が私にとっての哲学プラクティスといえるのかな。
9.影響を受けた活動、人物がいたら、教えてください。
桝形公也(大阪教育大学名誉教授)
私の大学時代の恩師である。授業を参観して頂き、貴重な示唆を頂いている。フィリップ・キャム氏を紹介して下さり、2015年11月2日に私の4年生のクラスで授業をしてもらう。
ほんまなほ・高橋綾(大阪大学)
絵本の授業、相互問答法、フラフープの授業、美術館での絵をみる授業を指導して頂き、共に実践した。ハワイのp4cを紹介して頂く。
豊田光世(新潟大学)
2012年6月29日に私の6年生のクラスでトーマス・ジャクソン教授にp4cのセッションをしてもらう。翌年もベンジャミン・ルーキー教授とハワイの先生方を受け入れてセッションをして頂く。ハワイのp4cについて学び、私の実践の土台となった。
P4C in schools KANSAI-JAPANの仲間の先生方
関連サイト
※「哲学プラクティスに関わる人の9の質問」については以下をご覧ください。