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【デザイン基礎】コントラストのつけかた

この記事では、以下の人に読んでもらいたいと思います。

・デザイナーではないが普段から紙面や資料などを制作する機会のある人
・これからデザインを勉強しようとしている人
・デザイナーにデザインを依頼しようと思っている人

こんにちは、デザイナーのじゃりです。
前回は「レイアウトがうまくいく3つの法則」についての記事を書きました。今回は、「コントラストのつけかた」についてご紹介したいと思います。

「コントラスト」という言葉は日本語で「対比」という意味です。対比をつけることで、読み手に瞬時に情報を伝えることができるので、プレゼン資料やチラシ作りの際にとても役立ちます。制作物を見て、「なんか印象薄いな〜」と感じた時、コントラストをつけることで改善するかもしれません!

「対比」させるためにはあらかじめ、「重要な情報」と「そうでも無い情報」を整理しておくことが大事です。重要な情報を主役とし、そうでも無い情報を脇役とすることで、画面が引き締まって見えます。ドラゴンボールでいう悟空とクリリンの関係です。

今回はすぐに使える代表的な3つのコントラストを、バナナを例にまとめたいと思います。(なんでバナナかって?みんな大好きだからです、バナナ。)

【01】 文字の大小のコントラスト

まずはこちら、コントラストがついていない例です。

 (50%同じってどう言うことでしょうか。もはや親戚ですね。)

上の画面では文字の大きさが同じで、少しおとなしい印象です。

続いてこちら、文字に大小のコントラストをつけました。

「50%」のような具体的な数字はアイキャッチにもってこいの要素です。他の文字との大きさに差をつけることで訴求力が高まります。「セールの告知」「価格表示」「パーセンテージ」を訴求したいときにおすすめです。「文字の大きさ」は「声の大きさ」と考えるとわかりやすいです。声を大にして言いたい時は、思いっきり差を付けることで熱量が伝わりやすくなります。

【02】色のコントラスト

続いては、色に注目して見てみましょう。

(とっさの出来事だったのでしょうか…)

上の画像はバナナの「黄色」に対して、背景にも同じ黄色系の色を使いました。これはこれで調和のとれた印象になるのですが、インパクトは少なめです。

そこで、色のコントラストをつけてみましょう。

背景色を青系にすることで色にコントラストが生まれました。バナナの黄色が目に飛び込んでくるかと思います。これは、黄色が「暖色」なのに対して「寒色」の青系が対比したことによる効果です。

色の組み合わせは「色相環」という虹色のサークル (下図参照)を基準に様々なパターンがありますが、大まかに「隣近所の色同士は調和し、遠い色同士は対比する」と覚えておけば良いと思います。

【03】密度のコントラスト

最後は密度のコントラストです。下の図は密度が均等になっている例です。隙間に満遍なく文字が並べられています。

(試してみる価値ありそうですね…)

これにコントラストをつけると…

ビジュアルエリアと文字情報エリアを明確に分けました。これにより、「ビジュアル」と「文字」のコントラストがつき、画面にメリハリが生まれました。

最後に

いかがでしたか。
素晴らしきバナナの世界…もとい、コントラストの世界でした。
日常で何気なく「見ている」と思っていたものは、実はコントラストによって視線誘導された「見させられている」ものかもしれません。
周りを注意深く観察し、いろいろなコントラストを発見してみてください。


バナナについてもっと知りたくなった方も多いと思いますので、ソースを貼っておきます。
貴方が知らない「バナナ」における20の衝撃的な雑学