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ピネパンの幸福シナチク論
誰もが幸せを望むが、今がその時だと実感する者はとても少ない。
だから身近に感じた小さな幸せを記していこうと思う
今日紹介するのはシナチク(メンマ)だ
そうです。あのラーメンに入っているシナチクです
かつて、このシナチクの存在意義を再確認したことがあった
私には近所に昔からある馴染みのラーメン屋がある。
このラーメンというのが値段も安くも高くもなく、そして美味くも不味くもない、大変失礼ながらTHE 普通のラーメンだと思っている
まぁこういうラーメン屋が飽きないので一番最高なんだが、あとビックコミックが置いてあるので空母いぶきと宗像教授世界篇が読めるってのも最高だ
ある日いつものように近いって理由だけでラーメンを食べに行き、注文して5分ほどでラーメンが運ばれてきた
「うん、いつもの素っ気ない普通のラーメンだ」
スープに麺、シナチク数本、チャーシュー1枚、ナルト、海苔とあまりにも普通で見慣れた構成だ
そうやって眺めていると、ふと気になったことがあった
「シナチク、何でお前はここにいるんだ?」
すごく突然の難癖である
シナチク(メンマ)普通に考えれば味や食感に変化をつける役割なんだが、これまでシナチクと麺・スープとの相性を味わって食べたことなかったような気がして、今回はシナチクでもしっかり噛み締めて食べようと戯れで思ったわけだ。やっぱ人は暇になると難癖つけたくなるんだな…
すると驚いた、宇宙と繋がったのだ!!
と言うのは大袈裟だが、シナチクと一緒にラーメンを食べたら、今までと印象が一変したのである。いつもより数倍食感と塩味を深く味わうことができ、さらに麺・スープと一緒に食べたら私好みのシンプルで奥深いTHEラーメンが現れた
むしろシナチクを美味しく食べるためにラーメンが存在している可能性すらあり、脇を固めるどころか主役級とすら思った
つまりは再認識だ
これは普段は無意識に食べていたところを、「味わおう」と意識したことで、シナチク自体の存在感が際立つことを実感したからだ
何より、この発見は応用がきくと直感した
食べ物だけでなく、日常生活や仕事、そして人間関係にいたるまで、見過ごされがちな要素にも目を向けてみることで、意外な深みを見出すことができ普段の生活がより豊かに感じられるようになると感じた
ただし自分で気が付かなければならない
私は偶然にもラーメンのシナチクによって気がついたわけだが、できれば自分で何かに気付けた方が実感しやすい
他人に教えられた情報や視点は、一時的に新鮮に感じても、自分自身の実感を伴わなければ本当に身につくことがない、さらに自分で発見したことは、そのプロセスそのものが記憶に刻まれるため、より深い満足感や納得感を得られる
それこそがシナチクが教えてくれた、幸福シナチク論なのだ
私はたまたまシナチクであったが皆さんにとってのシナチクがきっとあると思う「あなたにとってのシナチクは何ですか?」