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英語は逆から学べ!

 

今日は「英語」の学び方について考えて行きたいと思います。
本日、紹介していのはこの本「英語は逆から学べ」です!


作者は苫米地英人さん

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1959年、東京生まれ。認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。
帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。



①クリティカルエイジ

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この本の中ではまずクリティカルエイジについて書かれています。

クリティカルエイジとは
遺伝的に決まっているそれぞれの臓器の発達の年齢

のことで、臓器によってその年齢は異なります。
言語に関して見てみると残念なことに8歳から13歳ぐらいに止まってしまうと言います。言語を学ぶ最適年齢は約13歳までということですね。

その理由は、生物の進化における最適化、つまりいらないものを淘汰していく中で「一つに地域は一つの言語でいい」という選択肢を人類が選んだことが原因です。

では、大人になってからでも、クリティカルエイジは乗り越えられるのか?

この本では、可能という結論に至ります。

ちょうどそれは、大人になってからでもゴルフを覚えることができるように、言語習得も可能だとこの本では書かれています。

しかし、その方法が極めて重要だと書かれています。


②チョムスキーのユニバーサル理論

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「脳は生得的に文法能力は潜在的に持っていて、あとは言語ごとの経験によりパラメーターを調整する」

つまり、どこで生まれた赤ちゃんも、基本的に言語を習得する能力を備えていて、生まれ育った環境によって、獲得する言語が変わるというのです。

そして、獲得後にクリティカルエイジがやってきてしまい、言語習得の期間を終えてしまうのです。

しかし、人間の脳はまだまだ使われていない部分が多く残されています。
苫米地教授は、英語脳を作るためには使っていない脳の空間に新たな言語空間を作ることが必要だと話します。


③外国語を習得すると二重人格になる

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全章で英語を話す際には脳の使われていない部分に英語脳を作ることが大切であると言いました。

すると、何が起こるのか?
実は、バイリンガル話者は二重人格になると本には書かれていました。

これは、自分も経験的になるほどなと感じていて、確かに、英語を話している時の方が開放的な気分でいることができます。

その、理由について苫米地教授は学んだ環境が影響していると話します。

英語を学んだ環境と日本語を学んだ環境は違うでしょ?

それぞれの言語を話す時には、それぞれの言語獲得の思い出、人格がついてくる。そう考えると、英語を話している時には英語を勉強した時の思い出、自分の場合だと留学中の自分の経験などが蘇ってくるのかもしれません!


④二重人格は都合が悪い

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バイリンガルになろうとして、英語を学んでいくうちにどんどん二重人格になって行きます。そうすると、今度は都合が悪くなる脳がエラーを起こして行きます。

脳が二重人格を否定したがるのです。

そのため、苫米地教授はその否定をなくしていくためにも徹底的に英語脳にしていく必要があると話します。

日本語を取り入れてしまうと、脳の二重人格の否定を後押ししてしまうのです。
ここから、英語を学ぶ時のポイント!

とにかく、英語で学べ、英語脳を作れ!

NG
日本語を使った学習
→英語についての知識が増えるだけ。英語は話せるようにならない

朗報なのは!
機能脳科学的な視点から見て
母語の機能を残したまま別の言語のネットワークの構築が可能

つまり、二重人格になるのは機能脳科学的にも十分可能という研究結果が出ているそうです。


⑤訳さずに、英語で学べ

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日本の英語教育ではよく、日本文を英文にし訳すなどの問題がテストなどにも出たりしますが、苫米地教授はこれは大変大きな問題だと指摘します。

結局、英語を100パーセント日本語に訳すことは不可能であり、英語は英語でしか学べないと書かれています。よく使われる、「翻訳」も似た意味を持ってきているだけなんですね。

ポイントは「状況英語」
つまり、状況の中にしか意味はないので文脈や歴史、背景などのコンテクストを理解した上で初めて理解できるというものです。


⑥英語脳の作り方

では、最後はどう英語脳を作っていくかについて迫ります!

まず、大切なことは、言語習得を赤ちゃんが習得したプロセスに近づけていくことです。

例えば、言語は音から学ばれ、文字はあとにきます。これは、言語の歴史を見てみてもそうです、だから、文字は後でいいんです。最初は、音にひたすらなれるとことから始まる必要があります。

苫米地教授のオススメは海外ドラマで、映画は2時間拘束するように作られているためセリフが少ないそうで、一方海外ドラマは主婦が家事をしながら見る用のためセリフが多いそうです。

だから、海外ドラマをひたすら流して、英語脳にしていくことが効果的であったりするそうです。

その際の、一つのトレーニング方法を紹介します!

⑦英語脳の作り方 トレーニング

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① 単語を拾う
単語を拾う自分が聞き取れた単語を拾ってきます。
② 単語をイメージする
単語が見つかったらその単語をイメージします。もしtree「木」が聞き取れたのであれば、木をイメージして行きます。
③ 単語を五感で感じる
木のイメージができたら、それを五感で感じます。
④ 単語の抽象度を上げる
五感を上げた後には、思い浮かべているものの抽象度を上げて行きます。
「木」と言われた時に持つイメージを借りて、それをtreeと言われた時にも想像できるように抽象度を上げて行きます。イメージとしては、日本語でつかんだイメージを英語を学ぶ際に借りるというイメージです。
⑤ 単語のイメージを広げる
最後は、「木」から連想するもの「葉leaf」「虫bugs」などを想像して行き、一つの単語から連想してイメージを広げて行きます!


苫米地教授は「シャドーイング」も英語学習にうってつけと話します。
「シャドーイング」とは誰かが話したすぐ後に、暗唱するという手法です。
耳と口、両方鍛えられる素晴らしい方法であります。


⑧最後に!

いかがだったでしょうか?

少なくてもこれまで習ってきた英語の勉強法は少し的外れだったのいかもしれません。

「英語脳」をつくる。
これが、英語を勉強する上で、一番大切な部分でした!

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