【選手分析】セビージャのストライカー エン=ネシリ(vsカディス リーガ20節)
こんにちは。
今回の分析は、カディスとの試合でハットトリックを記録したセビージャのストライカーエン=ネシリ 選手です。
エン=ネシリは、身長190cmに両足をよく使う選手であり、97年生まれです。
ポジションは主にFWで出場する試合がほとんどですが、側面からプレイする場合もあります。
今季19試合出場(先発12試合、交換7試合)して
1152分間出場し、12ゴールを記録しているんです。
この記録は、96分間、1ゴールに準ずる記録です。
得点ランキングを見ると、ルイス・スアレスと得点ランキングトップを走っています。
セビージャは今季得点については少し残念な状況で、エン=ネシリまでゴールを決めなかったら本当に深刻な攻撃力を見せました。
今シーズンここまで26得点でリーグ順位11位に該当するレバンテよりも得点が低いですね。
セビージャの試合をご覧になった方は同じことを感じたと思います。
この冬の移籍市場でウェストハムがエン=ネシリを狙うニュースも出てきたんですけど、
20節、カディス戦の試合後のインタビューでエン=ネシリは、セビージャに残りますとインタビューをしました。
セビージャにとっては本当によかっと思います。
こんなに点を決めている選手を見逃してはなりません。
カディスとの試合を通じてエン=ネシリの選手の長所と欠点について分析してみます。
(長所 1)守備が見られない視野を利用する動き
(長所 2)190cmの長身だが、スピードを持ってスペースの浸透能力
(長所 3)最後までボールに集中してあきらめないストライカーの本能
(欠点 1)長身だが、ポストプレーはまだ…
(欠点 2)ドリブルを好むが、繊細なドリブル能力は足りない
1.「長所 1」守備が見られない視野を利用する動き
エン=ネシリは、側面からのクロスが上がってくるタイミングに合わせて守備の背後に隠れているが、守備が他の場所を見ている瞬間を利用してボールを受けるため、飛び込む動きが上手です。
クロスをするオカンポス、スソ、ヘスス・ナバスなどセビージャの選手たちは、エン=ネシリの動きを理解していました。
基本的にエン=ネシリは降りてきて、ボールを繋ぐ役割はほとんどしておらず、
最大限カディスのセンターバックと一緒に動きながらDFラインを上げないように妨害し、カディスの守備とミッドフィルダーの間にスペースを作ろうとしました。
(スソ、オカンポス、ラキティッチなどにスペースを与えるため)
(上記の画像)
エン=ネシリの2点目シーンを一緒にみましょう。
守備が離れている瞬間を逃さず、自分が入るスペースを迅速に確認してヘディングゴール決めます。
エン=ネシリという最近絶好調のストライカーをセットプレーであのようにゆるくマークすることはカディスの間違いであり、エン=ネシリもクロスをしたスソとの絶妙なセットプレーでした。
2.「長所 2」190cmの長身だが、スピードを持ってスペースの浸透能力
エン=ネシリは、スペースに飛び出す能力が良い選手です。
本人は常にセビージャのミッドフィルダーがパスを出すタイミングに合わせてカディスの裏スペースに浸透する姿を見せてくれました。
190cmという長身だが、良いスピードとバランスを持っていてカディスのセンターバックは、常に緊張して困難を経験しました。
このシーンもやはり出発は遅かったが、スピードと力で最後まで相手の守備を嫌がらせながら守備も簡単にボールをクリアすることができませんでした。
上記のシーンでも、相手の裏スペースを狙って、適切なタイミングにオリベル・トーレスが浸透パスを入れながらチャンスを作りました。
セビージャはシンプルですがエン=ネシリの強みを周囲の選手がよく生かしながら良い得点チャンスを作りました。
3.「長所 3」最後までボールに集中してあきらめないストライカーの本能
私がもっとも良いと思ったエン=ネシリの強みは、集中力!です。
この試合でシュートを5回して3ゴールを記録しました。
1点目のシーンです。
このシーンで褒めたいのは、スソのシュートをキーパーがパンチングしてボール出ること予測し、最後まであきらめずにボールに集中したものです。
リプレイを見ると、エン=ネシリはボールを最後まで見てストライカーとしての本能的な動きを見せてくれました。
(上記の画像)
3点目のシーンです。
ファストタッチでボールのキープはできなかったが、そのボールを最後まで集中してゴールを決めたいという強い執念が感じられました。
相手の守備のクリアミスを逃さずヘディングでゴールを記録しました。
4.「欠点 1」長身だが、ポストプレーはまだ…
190cmという身長を持っているが、基本的にボールをキープすることは得意ではありません。
守備が2人もいることを確認できず、ボールを失ってしまうシーンです。
エン=ネシリは、背負った状況でのプレーを好きではないし、守備がついている状況では、ボールを守る技術が足りない印象を受けました。
競合状況で勝率がそんなにいい選手はありません。
この試合でも20回の競合状況で7回勝って38%の勝率を記録しました。
(上記の画像)
このシーンをみると十分にテクニックのある選手だと思われます。
この選手がボールをキープするとき、周囲の状況を把握し、落ち着いてプレーをするなら十分相手の圧迫からボールをキープすることも、リンクの役割もできるので、期待感を感じたシーンです。
5.「欠点 2」ドリブルを好むが、繊細なドリブル能力は足りない
この試合で、8回のドリブルして3回成功し、38%の成功率を記録しました。
トラップを崩す能力とスピードが良い選手だが、ボールを持ってドリブルをする状況では、改善が必要だと思います。
相手DFが後ろに向いており、攻撃と守備が3:3になった状況です。
絶対に攻撃側が有利な状況ですが、エン=ネシリは、ドリブル能力がそんなに良いと思われなく、あまりにも簡単にボールを奪われてしまいました。
本人がボールを持ってドリブルすることが好きです。
ただし、繊細なタッチをする選手ではなく、タッチが鈍い印象を受けました。相手の守備と1:1でドリブルする状況で、さまざまなドリブル技術が持つ選手ではありません。単純にスピードで制圧するドリブルは守備も十分予測可能な守備ができます。
●まとめ
エン=ネシリは、リーガで良いパフォーマンスをみせている一人のプレイヤーでセビージャの上昇の大きな役割を果たしています。
モンチのスカウティング能力について改めてすごさを感じています。
この選手は、190cmという長身の選手が、良いスピード、積極性、空間認知能力を持つ選手です。
そして、ストライカーとして集中力が良いのはとても大きな強みだと思います。さらに97年生まれという若い選手なので、不足しているキープ力、タッチ、ドリブル能力を補完するなら、本当に大きな選手に成長すると思います。
今回の選手の分析はここで終わります。
読んでいただきありがとうございます。
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