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休業期間に見つめ直したからこそ気付いた、飲食において重要な"居心地の良さ"。

ついつい、本質を見失って、周りばかりを固めてしまうことがあります。形から入ることも大事だけど、ど真ん中をないがしろにしていると、しっぺ返しを食らってしまうのです。

どれだけ素敵な器でも、盛っている料理が美味しそうでなければ台無しですし、どんなに美しいグラスでも、注がれているドリンクが美味しくなければそそりません。

そんな事に気づかせてくれたのは、ザ・ニューワールドの早川さんでした。

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僕らが運営する居酒屋ザ・ニューワールドのキッチンで働く早川さんは、入社して3ヶ月ほど。大阪の皆さんに美味しいを届けるべく、日々奮闘する中で、東京でsioや系列店を体験することがなく、スタッフとの交流もまだ少ない中で、イズム(僕らが大事にしている価値観のようなもの)を体感する機会が少ないと、先日東京に研修に来ていました。

↑は、早川さんが東京で感じたことを書いたnoteです。

数日間、各店舗を回りながら、スタッフと交流して大阪に戻っていきました。そして、この閉めている期間中に、オープン後の出てきた課題を一新しようと、料理、サービス、PRなど様々な見直しが行われました。

シェフも大阪に向かい、早川さんとザ・ニューワールドらしいメニューを考えました。そして、大阪は緊急事態宣言が終わっていたため、ザ・ニューワールドを金土日祝のみの限定曜日で再開することを決定しました。(また緊急事態宣言出てしまいましたが…)

つまり、本日8月6日から9日は、ザ・ニューワールドをオープンします。

早川さんにふと、明日からどうですか?と電話をしました。

すると、「厳しいのは正直なところです」と。
しかし、すごくいい感じの雰囲気にはなっていると言うのです。
リニューアルする中で何が良くなったと感じているのか、尋ねてみました。

「やっぱり美味しいが大前提で、少しズレていた気がします。当たり前ですが、飲食は美味しいがあってこそだなと。お客様との距離感も見直しました。これまでは少し近すぎたように思います。美味しいできたての料理を運んでいるはずなのに、説明が長くて冷めてしまう。そうなってしまうと元も子もないって思ったんすよね。」

まさに、美味しいがど真ん中にある状態です。
そして、早川さんはこう続けました。

「自分が居酒屋に言った時、料理の説明って事細かにされてもテンション上がんなかったな、って気づいて。改めて、美味しいを届けきるってどういうことか考えました。」

僕らは、美味しいを伝えるでも届けるでもなく、届けきると言っています。表面的な美しさだけではなく、体の芯まで響くことをやっていきたいと思っているからです。

「ザ・ニューワールドは、また美味しいに戻ってこれた気がします。だからあとは、どれだけ居心地の良さが提供できるか、を追求していきたい。居酒屋って、少し古くても汚くても、居心地が良いお店ってありますよね。他のメンバーから『お客様との距離を縮めて、関係性を作りたい』と聞いて、少しだけ引っかかったんです。居心地の良さは、人それぞれ。難しいけど、だからこそ追求したい。

ザ・ニューワールドは、美味しくて居心地の良い居酒屋を目指す。

僕はめちゃくちゃ嬉しくなりました。イズムの浸透を感じたんです。

sioは美味しいは前提に、お客様に気持ちよさや感動を提供しています。だから、おしぼりもBGMも、ナイフもお客様が喜ぶことはすべてこだわって、sioを作り上げています。

sioというレストランが、居酒屋を本気で作ったらどうなるのか、とクリエイティブが詰まった空間がザ・ニューワールドでした。この休業期間中に、新たなきっかけを得て、美味しいに立ち返り、居心地の良さを追求する空間になったのです。

レストランが提供している本質的な価値、美味しさと気持ちよさが両立している居酒屋を作っていきます。

早川さんが、こう言っていました。

「これまで休業時間中は1人で行動することが多かったから孤独で辛かったです。でも、こーやって再オープンする中で、飲食はやっぱり人と人がつながる場所ってのがやっぱ最高の魅力やなと思いました。久しぶりに社員もバイトも含めて働いていると、視界に入ってくる。なんかホッとするんすよ。

飲食店を運営する中で、美味しさや空間、ホスピタリティ、どうやって楽しんでもらえるかを考え尽くします。そういったクリエイティブな部分はもちろん魅力的です。

でも、やっぱり一番の魅力は人です。

まだまだ厳しい日々は続きます。
でも、キッチン内にいる金髪の彼がど真ん中を見続けてくれる。
あとは、お客様がザ・ニューワールドをどう感じるか次第です。

ぜひ全身で居心地をお確かめください。

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