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愛のある厳しさをもって

最近、社内でミーティングがあり、そこで考えさせられたのは制約の中で結果を出すということだった。

全員のマインドやスキルが伴っていなければ、横暴な自由になってしまいます。その段階に達するまでは、愛のある厳しさというか、ある程度はルールを決めた上で、自由に考えられる余白のあるチームでなければと思います。

社内で自分の意見を通すときは、判断する側の基準を想像するのが大事だという話がありました。

その交渉に至るまであらゆる手段を検討したか?
それをやることで得られる効果は何か?
費用対効果は計算したか?

一方的な要望だけでは判断できず、得られるメリットが上回れば、判子が押されるでしょう。
書いていると当たり前のように思いますが、自分も徹底できていません。
交渉とセットで、交渉材料の洗い出しと検証しなければなりません。

自分でボールを持たない

判断ができない領域は、どんどん自分の手から離していくことが重要です。自分で判断することはとても大事ですが、必ず責任が伴います。

初めのうちは、適切な人に判断を任せながら、上長の判断基準を自分の中に取り入れていくことが重要だと思います。

さて、自由がなくなると表現やアプローチは制限されて、答えを出すことが難しくなるような気がします。

しかし、よくよく考えてみると、自由の中でのアウトプットは成功、失敗の基準が判断しづらく、結果を出すことが難しいのではないでしょうか。

お客様が来ていれば会社は安泰か、というわけではなく、支出をできるだけ抑えた上で、お客様を満足させて売上を上げなければ、お店を持続させることができません。

人件費を抑えるためにより良いオペレーションの構築が必要ですし、食材原価を抑える必要があります。

サイゼリヤが自社で食材の生産ラインを持っているのは企業努力他なりません。

サイゼリヤは外食業において「製造直販業」を目指しています。製造直販業とは、お客様に直接料理を提供する店舗を持つ企業が、自ら商品開発~食材の生産~加工~配送まで一貫して行う形態のことです。サイゼリヤではわずか十数店のころから1000店舗を視野に入れ、60年構想で製造直販体制を築いてきました。

発注を過剰にすれば、欠品はない。在庫チェックもずさんでいい。人がいればお店は回る。
楽すればそりゃ簡単です。

制約の中で、状況を改善する。
その局面を打破するのはクリエイティブの力じゃないかと思うのです。

お客様のため、会社のためは自分にも返ってくる

結果、何となく仕事をしても、誰のためにもなりません。

お店を卒業して、別のお店や自分のお店でお客さんを喜ばせようと思っても、制限の中で喜ばせることの重要性を理解していなければ、活躍できない。

課題のすべては、現場にしか分かりません。ただ指示するだけではいけないし、まして決めつけは良くありません。

しかし、気づいてもらうことはできるはずです。
なぜルールがあり、それを守るべきなのか?

それはお店が成り立たないからです。お客様に永続的に料理とサービスは提供できません。

会社のためということは、お客様のためでもあり、会社に貢献するということは、結果的に自分のためでもあるということです。

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