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コミュニケーションの引き出し

世の中には、どんな人とでもどんどん仲良くなれる人がいます。コミュニケーション力が高ければ高いほど、生きやすいのではないか、と思っていました。

そんな人は、みんなをまとめるポジションに抜擢されます。コミュニケーション力が高い人は、期待されがちです。

しかし、最近、コミュニケーション力が高いが故に引き起こしてしまう問題もあるんだな、と学びがありました。

距離を縮めるのが上手いだけでは、コミュニケーション力が高いとは言えません。

スッと懐に入って、可愛がったり可愛がられたりするタイプの人は悪気はありませんが、ズバズバ言いすぎてしまうことがあると知りました。

自分にとっては何気ないひとことでも、殺傷能力のある言葉だってあります。至近距離からナイフで刺されるような感覚、というか。言われた人は頭から離れません。じんじん痛みます。言葉によって、苦しみを生んでしまうことがあります。
自分でもわかっている痛いところを突かれてしまうと、それはもう深く痛みます。

本当にコミュ力が高い人は、人とのコミュニケーションが円滑できる人なのかもしれません。距離の取り方を間違えない人と言いますか…。

人によって、距離の取り方を使い分けができれば最強です。でも、それは自分のコミュニケーションのスタイルを変化させ続けなければならないため、とても難しいことだと思います。

では、どうしたらいいのか?
それは、やっぱり相手のことを想像するしかないな、とシンプルに思うのです。この人のためにしているのに、ということさえもその人が望んでいなければ、うっとうしいだけなんだなと。

この人はこういう人だから、と思い込むのではなく、あらゆる人のタイプを想像するしかありません。

人に期待をしたいからこそ、厳しく言ってしまうこともあると思います。
それで軋轢が生まれてしまっていました。

本当は、その人にとって愛のある厳しさだったとしても、相手が受け止められるキャパシティがなければ、溢れ出てしまうこともあるのだな、と。

たぶん、人生にはタイミングとフェーズがあって、同じことを言われても傷つくだけのこともあれば、発見や納得が深いときもあるでしょう。

相手のタイミングやフェーズに合わせて、声かけのレベルを合わせてあげられる人は、最強のリーダーになれるなと思いました。

僕の中でリーダーは、相手にどう思われようと、相手によく思われることがなくても、自分は相手への想像力をめいっぱい働かせる必要があります。

今回書いていく中で、リーダーは孤独だなと思いました。でも、リーダーにしか見えない景色や楽しみがあるんだと思います。

僕みたいな間に入ってコミュニケーションを取るポジションに出来ることは、話を聞いて整理することでした。
人と真っ直ぐ向き合っているリーダーも、アプローチによっては逆効果になっている可能性があります。俯瞰して見て、今のポジションを伝えてあげることで、サポートできるんだなと。

今回もまた、逆に僕が学ばせてもらいました。自分のコミュニケーションも見直して、相手の良さを引き出してあげるコーチングができたら良いな、と思います。


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