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美味しいにある喜驚快楽

人間が持っているさまざまな感情は喜怒哀楽ですが、美味しいにもさまざま表情があります。

すべてポジティブな意味ですが、それらをまとめると喜驚快楽(ききょうかいらく)になりました。

一つずつ、説明したいと思います。

喜とは、おいしいもので心が弾む気持ち

喜の表情は、どんな料理でも可能性はあります。

自分がおいしいと思う味わい、食材、料理に出会うと心がウキウキすると思います。おいしいもの好きはこの正の感情の虜になって、常に美味しいものを探しているのかもしれません。

驚とは、出会ったことないおいしさでときめく気持ち

驚きとは、未知のおいしいとの遭遇です。未知が生み出す表情です。

食材の組み合わせ、絶妙の味のバランス、加減、食感、見た目、ストーリー、総合体験などになります。

例えば、初めてカウンターのお寿司を食べた時。大将の手から離れて、目の前に置かれた鮨を見ると、ネタの重さでシャリがほんの少しだけ沈みます。そして口に食べると、今まで食べたことのない鮨の味に驚かされます。

快とは、味わいの中で必然性を持った気持ちよさ

シェフはよく、「美味しい」ではなく「気持ちいい」と言います。気持ちよさにはいくつか種類がありますが、一番わかり易いのはサウナ理論です。

↓サウナ理論とはこちらのnoteをご確認ください!

サウナと水風呂の関係のような料理の味わい、めちゃくちゃ苦いカラメルと、あえてかなり甘めに作ったプリンが人気です。つまり、気持ちよさに必然性を付けるのが重要だと思います。

僕らは、このプリンを #ととのうプリン と言っています。

他にもサウナ理論を搭載した料理はいくつかあります。
また改めて説明できたらと思います。

楽とは、一皿で表情を変えるワクワク感

僕らのサラダはさまざまな具材の食感、味わい、細かく食べやすい大きさにカットするののので、スプーンで口の中に運ぶと噛めば噛むほど味わいが広がります。

また使用するパーツは多いため、スプーンに乗る具材が全く一緒になるなんてことはほとんどありません。

一皿を通して、同じ味がしないため、ついついウキウキしてしまいます。食べたくなりました。

おいしさをもっと理解するために

おいしいは人それぞれですが、ひとつひとつのおいしさをなるべく言語化していきたいと思っています。

なぜなら、言葉にできれば、理解が深まり、再現性が高まると思うからです。

たくさんの人に伝えるためにも、言葉にすることが重要です。現場で盗むスキルの尊さもありますが、言葉にすることができれば遠くの人に伝えられたり、直接関与せずとも体感していただくことができます。#おうちでsio がそうやってたくさんの人に美味しいを届けたように。

おいしいが持つ表情を、もっとたくさんの角度から見て、言葉にしていけたら。こんなに幸せな仕事はないです。


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