夫がリストラになって半年
夫は中国で働いていた。それは日本企業の海外勤務や駐在所などとは違う、完全な中国の企業の雇用。
日本とは文化がぜんぜんちがうので、退職金などはない。保証もない。
さいわいエージェントが人事に交渉してくれ、約5ヶ月分の給料を支給するとしてくれた。
夫の仕事は技術職で、ちょっと変わった仕事。私にはうまく説明できない。正直どんな仕事なのか今でもよくわかっていない。
希少な技術なので需要も少ない。技術職の求人は多いほうかもしれないが、やはり50代となると転職はそうとう厳しい。
退職金代わりにもらった5か月もあれば、どこかしら決まるだろうと夫も私も思っていた。ところが私たちを待ち受けていたのはコロナだった。
誰も予想をしていなかった。世界的に不況だ。どうあがいても仕方がない。あきらめるという言葉は適切ではないが、もう流れに任せるしかない。
そして運と神にまかせるしか。唯一ありがたいのは私たちは健康だ。チャレンジできる肉体と精神がある。これは本当に感謝をしている。
やるしかない。やるしか。
昨日、やっと講座の課題を提出した。というより自分の人生の整理をしようと決意できた。いままで蓋をしめていた自分の人生と向き合う覚悟をした。
書こう。とにかく書こう。下手でも書こう。泣いても書こう。