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やるべきこととやりたいこと〜全然減らない私のタスク〜


来月、フラメンコのLIVEに出ることになり、今月は10年前に習った振りの復習月間でした。
LIVE前にまとまったレッスンができる最後の機会だった今週末、やらかしました。

…電車の網棚に、衣装と靴と小道具、本番で使う予定だったもの一式を載せたまま下車。
電車を降りて、改札に向かう途中で気づくも、列車はもうホームを出ている。
慌てて駅員さんに相談したものの、「ここに連絡してください」と紙を渡された。
電話もチャットも試みたが繋がらず…はい、詰んだ。

3時間あるレッスンでは、何にもできない。
どうしたものかと考えて、まずは師匠に連絡。
次に肝心の靴を入手しようと最寄のチャコットさんの営業時間をGoogleで検索。あかんわ…開店まで1時間以上あるやないかい。

フラメンコシューズが無理なら、とりあえずヒール靴で安いやつをとユニクロに向かうも、こっちも開店1時間前。

すると師匠からLINEが。
「私の履く?」
時間が惜しかったので、ご好意に甘えました。
つい最近、一緒に習っている生徒さんが同じく電車に靴と練習着を忘れたことがあり、すぐに見つかったので「大丈夫だよ、すぐ出てくるよ〜。フラメンコやらない人にとっては使い道のないものばかりだし」と和やかに諭され、とりあえずレッスンに集中。
3時間普段着で踊り倒して汗臭い状況でレッスンスタジオから出るなり、コールセンターに鬼電。
チャットでも荷物の検索状況を確認。
しかし、ない。
翌日また電話するよう指示され、自力でできることはひとまずやったので帰宅することにしました。

私は酷く落ち込みました。
この日のレッスンに必要不可欠なものを忘れて、どうして電車を降りたのか。

原因は三つ。
まずは、荷物が重すぎて、普段は使わない網棚に置いたこと。本番と同じ条件で練習しようと、あれもこれも詰めたのが災いでした。
二つ目は、子どもと一緒だったこと。長時間レッスンにつき合わせるので、彼が退屈しないように色々持ったのでレッスン道具以外の荷物が多かった。ついでに電車が混んでいたので、彼が転倒したり具合が悪くならないようにすることに気を取られたのでした。
三つ目は練習不足。携帯で過去のLIVE動画を見ながら電車に乗っていたため、目的の駅に着いた時に慌てて子の手を引き、人をかき分けて降りることに意識が向いて荷物をすっかり忘れてしまったのでした。

この日は結構予定が詰まっていたので、改めて遺失物捜索のために何ができるか考えられたのは夜遅くになってから。

ネットで遺失物の探し方を調べていた時に、ふと思った。

...タスクがキャパを超えてる気がする。

そう思ったら、堰を切ったように思考が回りだす。
いつも仕事仕事で子のために割ける時間が少ないから、夏休みはちゃんと一緒にすごそう。彼のやりたいことを一緒にやろう。新しい習い事を探そう。去年は宿題で8/31に親が地獄を見たので、早めに片付けようと計画とその進捗に気を配った。習い事のお教室探しや各種体験にもできる限り時間を割いた。何より、「何に興味があるか」聞き出すのに注力した。
それから。急に決まった海外旅行の宿やアクテビティの予約手配のための調べ物にバカみたいに時間を割いてしまった。自分のバケットリストに関わることだから可能なかぎり勉強してから行きたいと、本やwebサイトを調べた。
仕事に関わる学習も、平日はでがないからと本を読んで過ごした。学びになりそうな展覧会にも行った。
子どもの体調不良のための通院と、自分の通院、それに加えてのフラメンコ。もちろんこのほかに仕事やおさんどんや日常のタスクがある。

失った荷物の中に、とても思い入れのあるものがあったので、どよんと落ち込んだメンタルが導き出した問いはこれだった。

「いい年して、母親のくせに、踊りなんかやってる場合かと神様に問われているんじゃないのか?いい加減仕事と子どもに全労力を注いで、母親らしく普通に暮らせと言われているのかもしれない」

稼ぎにならない、ただの趣味にかまけている余裕は確かにないのです。仕事のために勉強はずっと必要だし、子どもとのコミュニケーションや進路の検討もそろそろ着手しなきゃいけない。
もう踊りは潮時なんじゃないのかと、自分の頭の中で誰かがそう言いました。

そうか、フラメンコはもうやめ時かな…先生だって、「私が教えられるのはせいぜいあと5年かな」と言っていたし、大事なレッスンまでに振りは頭に入ってないし、身体にも馴染んでない。それだけの努力ができないならやめたほうがいい。

やめよう。

ただ、その結論に従えない自分がいました。
わかってる。踊りで食べていけるほど才能はないし、そのための努力だってできてない。
だけどやりたいの。すごい踊りを見た時の恍惚と、自分が踊った時の、何もかも忘れられる爽快感は捨てることができないの。

あれもこれも中途半端だけど、全部捨てられない。(仕事の稼ぎは減らせない。子どものために今できることに妥協したくない。自分もやりたいことをやらずに死にたくない)

...結果、楽天とメルカリを漁りまくって、失くしたものに変わる品を次々ポチりました。

師匠が廃業するその時までは、フラメンコは続けたい。
先生が、大変だったけどこの子に教えて良かったなと思ってくれるような踊りを一度でいいから踊りたい。辞めるならそれから辞めたい。

こうして私のタスクは全く減らないまま膨れ上がり、ヒッチャカメッチャカな日々が続くのでした。

優先順位はつけるけど諦めて捨てることはしない。もういいか、と思えたことは手放す。
これをマイルールにしているのですがねぇ…なんでかねぇ。
今日と同じような明日がくるとな限らない。だから今できることは今やる。死んでから後悔したくない。

#働く母
#母のやりたいこと
#子育て
#仕事
#力配分

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