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ダイヤの宝石をミクロの世界で見た

それはそれは美しかった。キレのある直線だけの世界でどうしてあんなにも美しいのだろう。目撃した光景を忘れたくない。

道端に落ちている石ころほどには宝石も好きである。今私の中に「鉱物」「結晶」があるから、宝石の、自然にあるがままの石にはない、キラキラさには創作魂がうずく。糸を編むことは結晶を作ることだ。どうしたらその作品で、宝石のようなキラキラを放てるだろうか。

ダイヤモンドが輝くのは、まず石自体が無色透明で光を通すからで、そこに人間の執念ともいうべき技が宿っている。糸は無色透明ではないから光を通すことができない。どうしたら屈折・分散に替わるものを生み出せるだろうか。

そんなことも考えている。

《結晶集合体_ 8面体》/2024年/ベンガラ染めで染めた残糸/225×w100×d100mm

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