ベストよりもベターの積み重ねを~甲子園の交流試合から考える~
今日、春のセンバツに出場予定だった32校が、8月に甲子園球場で交流試合を行うというニュースを見ました。
夏の甲子園が中止になり、甲子園球場が使われなくなったことも決め手になったとは思いますが、まずは代替案を実施することに決めた高野連を素晴らしいと思います。
「たった1試合じゃないか」
「感染予防対策はどうするんだ?」
「もし感染者が出たらどうするんだ?」
など、さまざまな意見がある中での決断ではないかと思います。
理想を言えば、例年通り開催することがベストでしょう。
ただ、選手や関係者の安全を考えると、やはり例年通りの開催は難しい。
「せめて甲子園で野球をさせてあげたい」
「1人でも多く試合に出られるように」
「大観衆の中では無理だけど、保護者の方やベンチ外のメンバーには観戦してもらいたい」
このように、ベストではないだろうけど何か次善策(ベター)はないか?と考えて実行することはとても大事だと思います。
そして、今回の高校野球に関してだけでなく、私の職場でも実行できることだと思います。
「昔はよく温泉に行ってたんよ」
と言われる入所者さんがおられます。
昔と同じように、どこかの温泉に行くことは難しいけれど、週に1~2回足浴ならできるかもしれない。
「春は家族そろって○○に花見に行ってたよ」
と言われる入所者さんもおられます。
昔と同じように、家族で集まって馴染みの場所で花見は難しくても、近くの桜が咲いている公園なら明日行くことができる。
ベストを目指しすぎて何もしないより、ベターを積み重ねれば「懐かしい」「うれしい」という気持ちが入所者さんにわいてくるかもしれません。
特別養護老人ホームの入所者さんは、年齢的にも、いつ体調を崩し、亡くなられるかわかりません。
来年の誕生日を迎えることはできないかもしれない。
来年の桜を見ることもできないかもしれない。
その日、その日の関わりを大切にして、また明日から頑張りたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。