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iPaaS利用でDXが躍進する

昨今のiPaaS人気の理由と必要性について、SazaeCEO溝尻さんBoomiCEO堀さんのお二人によるセミナーがありました。日本でも近い将来、iPaaSの需要がうなぎのぼりになりそうです。


2026年にはiPaaS市場が115億円

オーストラリアに本社のあるSazaeの溝尻さんによると、DX化の観点で
 英語圏:日本
 73%:33%

英語圏ではDXは終わっていて、SaaS同士をAPIで連携するのは当たり前
iPaaSはシステム連携のためになくてはならない存在であり
一度使うと、使い勝手の良さにやみつきになるとか。

日本のSaaSとなると、まだAPIがない or あるけど隠している状態で
英語圏における2010年代後半の状況に近いようでした。
しかし、いずれ
・サービスをつなぐ
・データを高速連携する
・エージェントをモニタリングする
などのために、iPaaSは必須となり、2026年にはiPaaS市場が115億円程度に達するというデータもあるそうです。

Boomiの堀さんからも、日本へのローンチから7年経った今、
クラウドサービスを追加するので既存とつなげたい」という要望が非常に多くなっていて
「生成AIを活用したい」
「データ活用のためにAPIを使いたい」
「データ分析基盤を構築したい」
「分散したマスタを整理したい」
など、iPaaS需要が伸びていることを実感しているそうです。

DX推進にiPaaSが欠かせない理由

DX推進におけるシステム連携の考え方について、Boomiの堀さんからわかりやすい説明がありました。

企業のDXが進むにつれて、使用するアプリケーションが増えていきます。
新しくシステムを1つ入れるたびに既存のシステムと連携していきます。
会計システムに営業支援システムをつなぎ、さらに調達システムを追加して……など。

1つシステムを加えるたびに、システム同士の連携が雪だるま式に増えていくのをご存じでしょうか。

たとえば
4つのシステムをつなぎたい場合…3×2=6個の連携
これに1つシステムを加えると…4×3=12個の連携
さらに1つ加えると…5×4=20個の連携

これではいずれ、マニュアル的なシステム連携方法ではカバーしきれなくなってしまいます。

そもそも、マニュアルでの開発ではヒューマンエラーの可能性、
人の手が加わることによる、データ改ざんの可能性
も見過ごせません。

アメリカの大企業では契約しているSaaSの数が平均364もあるそうで
マニュアルによるシステム連携では開発コストも期間も莫大になってしまいます。
よってアメリカやオーストラリアなどでiPaaS需要が非常に高まっているそうです。

なぜBoomiがいいのか?

iPaaSの中でもなぜBoomiがいいのか、という点ですが
お二人のお話の中から、次の3点が秀でているようでした。

①使いやすいローコード

SazaeではBoomiを多用しているそうですが
・まさに右から左、AシステムからBシステムへ簡単につなげられる
コードを書く必要がなく管理画面ですべてできる

「本当にド素人でも使えるの?」という質問については
開発の最初のベース部分では、ITエンジニアが携わるほうがよいようです。
その方にテンプレートをつくってもらえると、それを汎用して非エンジニアの方でもどんどんお絵描きソフトのように使っていけるとのことでした。

②強固なセキュリティ

堀さんによるとBoomi
ISO、
SOC(Security Operation Center)、
HIPPA(Health Insurance Portability and Accountability Act)
など業界において必要となるセキュリティの認定をとっています。
さらに、アメリカの連邦政府が求める高いレベルのセキュリティ認証FedRAMPも取得しています。
セキュリティの高いAPI連携を提供できることで確実な信頼があるそうです。

③充実したトレーニング教材

Boomiでは特にトレーニングがしっかりしていて、なんと無償
読むだけ聞くだけではなく、トレーニング環境で実際触りながらのハンズオン形式で提供されています。よって、早い方だと1か月くらいでマスターすることもあるそうです。
わからないことがあればコミュニティで質問でき、インターネット上にもたくさんの情報があります。学習コストの低さはBoomiの大きな魅力だそうです。

これらの理由により、社内で内製化しやすく、低コスト高パフォーマンスの点がBoomiの人気の理由でした。
他にも、AIを活用したプロセス開発支援や、スケーラビリティの高さ等、多くの利点の紹介がありました。