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足の付け根のできものはすぐ皮膚科へ行きましょう!

急にこんなタイトルで、どうした!と思われるかもしれないが、わたしは4年前に両足の付け根(ちょうどパンツラインの部分)にできものができた。

最初は少し痛くて赤いポツっとしたニキビのようなものだった。

でも、だんだんとその膨らみが大きくなり、赤みもひどくなった。

なんなんだろうこれは。

歩くたびに痛いし、そもそもショーツの線が当たる部分でちょうど痛いから、座っても痛い。

どうしたらいいんだろう。

そう思ってネットで調べてみた。

すると、「化膿性汗腺炎」という病名のものがあるとわかった。

おもな症状がまさにわたしの症状と一致していて、これかもしれない、と思った。

でも、こんなデリケートな部分を人に見られるのは恥ずかしいな…
いくら皮膚科の先生でも相談しづらいし…

そう思って、わたしはしばらく痛みを我慢していた。

でも、その赤みも痛みもどんどん増していき、今度は膿がポコッと中に膨れあがってきた。
そして数日経って、今度は袋が破れ、膿が外に出てきてしまった。
めちゃくちゃ痛い!!!

これは行かざるを得ない、と近くの皮膚科を探し、女性の先生であることを確認して、わたしは皮膚科に行った。

やはり化膿性汗腺炎だった。
(病名をはっきりと言われたわけではなく、皮膚腫瘍とか色んな呼び方があるみたい)

化膿性汗腺炎は、肥満体質や喫煙をしている人に多いらしい。

わたしは今は標準になったものの、当時は食生活も乱れ、かなり不規則な生活をしていた上、肥満体質だったと思う。
それが影響したのだろう。

✯化膿性汗腺炎について、わかりやすく書いてくれているサイト。
この病気について、くわしくまとめられており、大変わかりやすいです。

https://kurikaesuitaiodeki.com/symptom.html#symptom_gender


ただ、これは放っておくと、アリの巣のようにどんどん皮膚の下で菌が繋がって、穴を作っていくので拡がってしまうそう。

だから手術でその菌の入っている部分を取り除かなければならない、とのことだった。

わたしは「え!手術!?こわい!どうしよ!」と思った。

よくドラマで見る手術のイメージしかなかったから、あんな大がかりなことをしなきゃならないのか、と思うと、不安でたまらなかった。

でも、日帰りでできる手術ということだったので、わたしは手術することにした。

手術するまで3回診てもらったが、毎回針を刺して膿を出してもらっていた。
すごく痛いんだけど、これで少しは腫れが治まった。

最初に診てもらってから、2ヶ月後に片足ずつ手術をすることになった。

手術は、わたしのイメージの手術室ではなくこじんまりとした普通の診察室で行われた。
先生と看護師さんの2人がついてくれていたので、わたしは安心した。

優しい先生と看護師さんだったのが本当にありがたかった!!

見られることに抵抗があったデリケートな部分でも、何度か診てもらっているので、慣れてきていた。

1時間ちょっとで手術は終わって、1週間後に抜糸と言って糸を抜いて終了、という形だった。

人生初めての手術は無事終わって、わたしはホッとした。

両足の手術が終わり、取り除いた部分も検体に出され、後日悪性ではなかったということで、とりあえず経過観察をすることに。

だが、それが再発した。

1年経たないうちに、わたしの両足の付け根の一部がまた赤く膨らんで痛みをともなった。

再び皮膚科に行き、痛みと赤く膨らんで腫れていることを伝えた。
飲み薬を出され、その薬を飲んでみて様子をみるになった。

しかし、わたしは痛みがあっても、赤くなって膨らんでも、我慢してしまっていた。

「まあ、いつか治るだろう」

そんな呑気なことを思って、気づけば2年が経っていた。

我慢しながらも、わたしは下着が膿や血で汚れてしまうことを煩わしく思っていた。

でもそれでも病院に行きたくない。
じゃあ行かなくていいか。

そうやって、自分の気持ちにある意味正直に、きてしまった。

そして去年。

やはり、これは、時が経てば治る!という簡単なものではないな、と思い、再び、手術をしてくれた先生の病院に行った。(先生はご自身の病院を開院されていたので、そちらに行った)

すると、以前の病院ではできた手術がこの病院ではできないので、と言って大学病院の紹介状を書いてくださった。

なってこった…

大学病院に行く羽目になるなんて…

そんなことを考えてもいなかったけれど、仕方ない。

そこから、今度は大学病院への通院生活が始まった。

大学病院では採血をしなければならず、ものもの貧血体質のわたしにはかなり苦痛で。

大学病院は初めてではなく、以前も体重増加や手の急なむくみなどで、通院していた。
MRIも撮ったし、血液検査もたくさんしたなぁ…

なので大体わかっていたけれど、大学病院は本当に人が多い。

採血も、お会計までも、とにかく待ち時間が長い。
昨日はお会計まで100人待ちだった。

あと昨日わかったけど、一日に来ている患者さんは1000人は余裕で超えている。

そんな場所に行くだけで、心身疲労してしまう。

特に、わたしは不安障害(予期不安)があるので、そんな場所に行くこと自体にとても抵抗があった。

けれど、治すためには行くしかないから、通院している。

去年から今まだ数回診察があり、そのたびに、患部が腫れていたら薬をもらっていた。

けれど、わたしはどうも薬を飲むことに抵抗があって、ほとんど飲まなかった。

お腹がゆるくなってしまう、というのも理由のひとつだけど、「薬を飲んで治す」という西洋医学の考えがどうしても身体にはいいとは思えないから。

だから、基本的に病院にも行きたくないし、薬も飲みたくない。

でも、今回の化膿性汗腺炎は例外かも、と思い、わたしは病院に行っている。

自然療法で治るなら、それが1番!と思うのだけれど…

そんなわけで、薬をもらうばかりで飲まずにいたら、そりゃ〜状態はよくなるわけはなく…

でも、「薬は飲めません」となぜ言えないのか?

わたしはそこを今すのく反省している。

薬代もかかっているし、大量に余っている薬がもったいない。

なにより、先生は薬を飲んでいる体でわたしの患部の状態を見てくれているわけで、わたしが飲んでいないなんて知らない。

だから、治療に影響が出てしまう。

自分の意志をはっきり伝える必要があった。
「薬を飲みたくない」
「早く手術をして治したい」
そう言う必要があった。

だけど、わたしはその時、それができなかった。
だから、治療は進まずに、ただお金と時間が過ぎてしまったのだ。

今思えば、あのとき、もっと自分の意志を伝えておけばよかったと思う。
なかなか自分の意志を伝えられなかったから、治療も遅れてしまった。

ずるずるとそんなことを続けていたわたしだが、2024年になって変わった。

自分の意志をだいぶ伝えられるようになったのだ。

「薬を飲みたくない」
「薬が合わない」
「手術したい」
と言えるようになった。
(↑正直に言うのは、なかなかハードル高かった。なぜなら、そんなこと言ったら、この人は本気で治したいのか?と思われたり、何言っちゃってんの?と思われそうだから。でも、言わなかったらまたずるずるとこのままの状態が続くだけだから言った。) 

そうして、わたしは2度目の手術をすることになった。

左鼠径部はまだ赤く膨らんでいたので、まず右鼠径部から手術することにした。

そしてまさに昨日、手術が終わった。

昨日の夜から今も、まだ縫った跡の部分が痛くて辛すぎるんだけど、でも、自分の意志を伝えたことで、この手術ができたと思うと、「よく言えた!えらい!」と思う。

2回目の手術は、大学病院だから、今度こそテレビで見るような大きな部屋かと思いきや、今度もそんなことはなく、前回よりはしっかりした『小手術室』という手術のためのお部屋で行われた。

今度は2人の先生と1人の看護師さんがついてくれた。

人数が多いのでなかなか緊張したけど、でも、本当にありがたいな、という気持ちのほうが大きかった。

麻酔をして、痛みチェックをするときは、少しでも痛ければ「痛いです」と伝えるようにした。
自分が辛くないために。
テキパキとやってくださり、わたしは安心して手術を受けることができた。

手術中、「やっぱり健康が1番」と心に誓った

手術は1時間ほどで終わった。


今の気持ちは

「化膿性汗腺炎で悩んでる人に、わたしのように治療が遅れて大学病院まで行くことになってほしくない!悩みや不安を、どうか、ひとりで溜め込まないでほしい!病院に相談することは恥ずかしくないよ!」

ということで溢れている。

だから、わたしは今、思い出せる限りのことをこのnoteに書いている。

うつ病のときもそうだったけれど、ひとりで悩んでいる時、ネットで調べてみると、そのことについて、経験談をブログに書いてくれている人がいた。

わたしはうつ病の当時、そのブログにとても救われた。

絶対に、誰か、今この情報を必要としている人がいるはずなのだ。

だから、わたしは伝えたいことがたくさんあって、文章もうまくまとめられてないけど、書いている。



なんでもそうだけど、本当にすべて学びだな、と思う。

わたしは今回の化膿性汗腺炎になって、

①「わたしはどうしたいのか?」という、自分の意志をまずはっきりさせて、それを相手(先生)に伝えること。

痛かったら我慢せずにすぐ病院へ行くこと。
行動することを面倒くさがらない。

これをわたしはこの病気から学んだ。

病気は必ず何かをわたしたちに訴えている。

大事なことを見落としているよ、というサインでもある。

でも病気になる前にできることもある。

それは、普段から自分の身体の声を聞くこと。

疲れていたら、休む。

食べ過ぎていたら、食事を見直す。

睡眠が取れていなかったら、優先して睡眠時間を長く取る。

などなど。

身体は必ずサインを出してくれるので、それを見過ごさないこと。

後でいいや、と後回ししないこと。

それが、1番大切なのだと思う。


化膿性汗腺炎は足の付け根だけではなく、わきの下やお尻にもできやすいそうだ。

最初は小さな赤いポツッとしたものだけど、痛みがあったり、なかなか治らなかったり、膿が出てくる場合は、どうかすぐに皮膚科に行ってほしい。

早く見つけることで、それで悩む時間も少なくなるし、不安も緩和される。
なにより、早めに治療することで、該当部位の範囲が拡がるのを防ぎ、手術をする場合は皮膚を切る範囲も狭くて済む。

「これくらいいつか治るだろう」と思わずに、ぜひ、皮膚科の先生に相談してみてほしい。

(女性の場合は、女性の先生が診てくれる病院を探してみてください。わたしも絶対に女性の先生がよかったので、調べて女性の先生がいる病院を選びました。)

心のなかで不安に思う気持ちはすごくわかります。
わたしも「どうしよう、治らなかったら。」とひとりで思い悩んで、病院に行くのが遅れてしまいました。

でも今は、病院に行ってよかった!と思うし、デリケートな場所だけど、診てもらうのも抵抗はなくなりました。

皮膚科の先生は「こんな場所見せるなんて」なんて思わないです。

大丈夫です。

少しでも不安な気持ちがあったら、ちょっと勇気をもって皮膚科に行ってみてください。

なにかわからないことがあったら聞いてください!



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