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名刺を14種作ったシャニマスオタク、おすすめの印刷会社・仕様を紹介する

こんにちは、ぱうだーと申します。
アイドルマスターシャイニーカラーズ 黛冬優子さんの担当してるPです。
アイマスでは名刺交換をする文化が盛んですが、私もそれに乗じて色々な名刺を作ってきました。楽しいです。

名刺を印刷する際、特に意識しているのは毎回違った加工や用紙を使ってみるということです。この記事では、私が今まで作った名刺のデザインやその印刷仕様を紹介したいと思います!

もし、今まで名刺を作ったことがあるとか、これから作ってみたいと思ってる方がいたら、参考になるかもしれません。おすすめの印刷所とかコスパの良い加工とか紹介したいと思います。
アイマスに興味はないけど、キャラクタービジュアルを主体とした名刺を作りたいと思っている方にも参考になるかもしれません!

おことわり

  •  記事中に記載している印刷費用は、印刷当時の価格になります。現在とは異なったり、そもそも取扱いが終了しリンク切れしている可能性があることをご了承ください。

  • 1つの名刺に対し複数の加工オプションを併用している場合があります。

  • 触り心地や印刷の綺麗さなど定量的に測れないものは私の主観による記載となります。

  • 名刺に使用しているイラストは全て、シャニマスのファンアートとして私が描いたものです。背景やグラフィック要素は一部素材サイト(イラストAC様等)から拝借しております。


印刷オプションの選び方

とりあえずいつもと違う感じで印刷したい!と思った時どんな工夫を凝らそうか悩む時がありますよね。数ある仕様も、大まかに2つに分けられると思います(私の個人的な分け方です)。

  • 名刺全体にかける加工
    …加工オプションを変えるだけでOK
    例:用紙変え、角丸加工、PP貼等

  • 名刺へ部分的にかける加工
    …加工オプションの変更、ならびにそれに合わせて入稿データの追加や変更が必要。そのため全体加工より制作難度が上がる。
    例:ニス加工、箔押し加工等

初めて加工を入れる方は前者の方がやりやすいと思います。元々同人活動などされていて印刷データの管理に慣れている方などは後者もやりやすいかと思います。
本記事前半では全体的な加工を、後半では部分的な加工の実例を紹介させていただきます!

目次




全体加工

用紙変更

印刷を注文する際に用紙を変えるだけで、印刷データ自体に特殊は変更が必要ない為、非常に選びやすい仕様です。
ただし用紙とイラスト・デザインの相性があったりするので注意が必要です。

ラメ系用紙(ミランダ スノーホワイト 170kg)

印刷会社:おたクラブ
印刷部数:50枚
印刷費用:1,850円(37円/1枚)※フルカラー両面/PP加工なし/角丸加工有

見る角度でラメの見え方が変わります。
また、表裏印刷に対応し、裏面にもラメが入っているのも良いです。
暗い色のイラストやデザインを印刷した場合明るめになってしまうので注意が必要です。


ユニークエンボスパール 201.9kg - ラビオリ

印刷会社:おたクラブ
印刷部数:50枚
印刷費用:1500円(20円/1枚)※フルカラー片面/PP加工なし/角丸加工無

キルティング模様が非常に可愛いです!本物の布のようなボコボコ感がありつい触りたくなってしまいます。
注意点として、こちらの用紙は片面印刷のみ対応、両面印刷不可となります。

ユニークエンボス 201.9kg - ラタン

印刷会社:おたクラブ
印刷部数:200枚
印刷費用:2150円(約11円/1枚)※フルカラー片面/マットPP加工/角丸加工無

見る角度によって線の現れ具合が変わる

こちらもエンボス系用紙です。和風の衣装に合わせて格子模様を選んで見ました。こちらも触り心地抜群です。
ただ思ったのはエンボス系の用紙を選ぶとどうしても元の絵へが潰れやすいので、この名刺のように細かい絵柄よりは、前述のデフォルメイラストの絵柄の方が向いていると思いました。
こちらの用紙も片面印刷のみ対応、両面印刷不可となります。


ホログラム用紙(オリジナルホロカード

印刷会社:オタク広場
印刷部数:50枚
印刷費用:9,000円(180円/1枚)※裏面カラー印刷オプション追加

両面印刷に対応していますがホログラムは片面のみです。
斜線のホログラムが高級感を出しており非常に綺麗です。ただ印刷費が非常に高いので、ホログラムの形に拘りがなければ他に安価にできる印刷会社・オプションを選択するのが良さそうです…!


角丸加工

印刷会社:おたクラブ
印刷部数:50枚
印刷費用:1100円(22円/1枚)※フルカラー両面/PP加工無し/角丸加工有
用紙はデフォルトの ハイマッキンレーポスト 220kg

もちほわ!

実は先述してきた用紙変更の例でも角丸加工を入れていたのですが
こちらの3つの名刺は角丸を入れたのみになります。
角丸を入れるとトレカの様になるんですよね。私は名刺をデザインする時いつもレイアウトを大体同じにし、集めたら嬉しい感じにしたいと思っていました。なので大体角丸は加工は入れていました。(最近は入れてない)
注意点として、4角が見切れるので印刷データを作る際は多少考慮が必要です。

ちなみに角丸加工は手作業でもできます。印刷会社によっては特定の加工オプションをつけると角丸加工を追加できないことがある為、その際にはこちらのカッターを検討しても良いと思います。

意外と安いですよね。ただ仮に100枚の名刺を刷ったとし、1枚につき4回角丸にカットとすると、合計400回このカッターを押すことになり結構苦行です…。

PP加工(ラミネート加工)

私はまだ名刺に使用した事ないのでサンプルを載せられないのですが、
キャラクターにエフェクトをかけるような感覚で加工を入れられます。
ホログラム用紙と似てますね。

おたクラブさん公式サイトより引用
https://otaclub.jp/product_info/paper-print-process/surface-treatment/

また、PP加工は印刷保護の観点でもした方が良いです。以前、同人誌の表紙のインクが溶けた!とXで話題になっていました。
乾燥仕切れなかったインクが溶ける場合があるそうです。私も一部の名刺でこれをやらかしてしまいました😭


部分加工

先述した通り、加工をつける範囲を指定するデータを追加で作成する必要があるため、全体加工より制作に時間と手間がかかります。
一度加工なしや全体加工で印刷したことのある名刺を、部分加工で印刷し直して見るのも良さそうですね。

クリア名刺

クリア名刺は2つの印刷会社さんで印刷してみたのでどちらも掲載させていただきます!
また、用紙をクリアにするだけだから全体加工じゃないの?と思われるかもしれませんが、白版という「透過させない部分を指定する」データの作成が発生することが多いため部分加工としています。(白版がなくても印刷できますが結構色が薄くなっちゃう………)

クリア名刺① ホログラムクラックドアイス 200μ ※

用紙一覧ページに用紙のサンプル写真が無い様です(見逃していたらすみません)、代わりにクリアファイルのページに一部クリア用紙のサンプル写真がある様です。
印刷会社:おたクラブ
印刷部数:50枚
印刷費用:3,050円(61円/1枚)※フルカラー片面/PP加工不可/角丸加工有

透けています
ホログラムクラックドアイス にしたのでホログラムも付いてて豪華!

クリア名刺は、渡して相手が手に取った瞬間声を上げてくれることが一番多かった気がします。それくらいインパクトあるな〜と思いました。
ただこちらのクリア名刺は結構ペラペラです(厚さ200μ=0.2mm)。クリアファイルと同じくらいの柔らかさがあります。


クリア名刺② 白印刷対応クリア名刺

印刷会社:名刺本舗(西岡総合印刷)
印刷部数:100枚
印刷費用:3,800円(38円/1枚)※フルカラー片面/角丸加工有

おたクラブさん以外で安価にクリアカードを印刷できる印刷会社さんを見つけたので試してみました。
厚さ0.18mmで先述のおたクラブさんのクリア名刺より薄いのですが、PETという素材の為か、こちらの方が体感としては丈夫で表面に艶がある様に感じました

また裏側から見た時、名刺本舗さんの方には白版インクにムラがありました。オモテ面のイラストに影響は無いのですが、ウラ面を見た時の綺麗さはおたクラブさんのが良さそうです。

改めて条件を揃えて2社を比較してみました↓
どちらも通常のクリア用紙(ホログラム無し)、角丸加工無しの料金です。

おたクラブさんのクリア名刺
100枚の印刷費用:4,020円
メリット:通常のクリア用紙に加え、ホログラムなどが入った用紙も選べる(その分少し値段は上がる)。裏から見た白印刷も綺麗
デメリット:クリアファイルペラペラ感 (デメリットでもないかも…)

名刺本舗さんのクリア名刺
100枚の印刷費用:2,940円
メリット:PET素材により丈夫、艶がある(コート紙のような艶感)
デメリット:ホログラム等の用紙は特に無し。通常のクリア用紙のみ。裏から見ると白印刷にムラがある。

オモテ面について、発色に関しては私が印刷した2種類の名刺の色味が異なっているため何とも言えずすみません。印刷の質というか粒度に関してはどちらも変わらないように感じました。


デジタル厚盛ニス

印刷会社:グラフィック
用紙:両面カラーコート180kg
印刷部数:100枚
印刷費用:2,879円(29円/1枚)
※フルカラー両面/PP加工無/角丸は選択不可の為手作業で追加/コート紙180kg

水滴の形にニスを載せてみました。名刺に水が垂れちゃってるみたいに見えますけど、ちゃんとニスです、触っても流れません。
注意点としてこちらの加工は片面のみ対応となっています。

デジタル厚盛ニス&厚盛箔

印刷会社:グラフィック
印刷部数:100枚
印刷費用:4,839円(48円/1枚)※フルカラー両面/PP加工無/角丸無/マットコート紙180kg

衣装に光沢があったのでそこに合わせて箔を
テキスト部分にニスを
✨部分は箔とニス両方組み合わせることで奥行きが出ていい感じになっと思います!
グリッチエフェクトに箔を
テキストや衣装で艶のある布地っぽい所へニスを
舌にも入れてみたらより妖艶になりました…………

先述の厚盛ニスに加え、厚盛箔(銀)を載せています
このように名刺に2重の加工をすると普通は1万円以上はするのですが、グラフィックさんでは5000円近くとかなり良心的な価格でできます。
また、厚盛ニスという名前の通り、通常のニス加工よりモリッとしてて触り心地も抜群です!
こちらの加工も片面のみ対応となっています。


プラスチック名刺(PET) プラチナシルバー

印刷会社:YMCard
印刷部数:100枚
印刷費用:6,240円(62円/1枚)※両面フルカラー/角丸加工はデフォルト

オモテ面
ウラ面 

背景の銀の部分がマジで鏡かよってくらいギラギラしているのでインパクトとしてはでかいと思います。
白版印刷をした部分には鏡の光沢が残りません。今回は冬優子やクマ、テキストの下などに指定しました。髪の黒色は結構潰れてしまったので、黒っぽいイラストにはあまり向いていないかもしれません。
ウラ面の緑の背景の部分は、白版印刷をせず緑のベタ塗り+テクスチャ画像をしたので光沢が残っています。

メタリックカラーインク

印刷会社:グラフィック
印刷部数:50枚
印刷費用:3,069円(62円/1枚) ※フルカラー両面/PP加工無/角丸加工有/マットコート紙220kg ※当時のセール価格になります

こちらは印刷した上に加工をするというより、印刷の一部をメタリックインクに指定できるというものです。
写真ではわかりづらいのですが、緑色の部分に微かにラメのような印刷がされていて綺麗です。
特殊なインクを1つ追加するというオプションなので、1つのインクを追加すればオモテにもウラにも使えます。
グラデーションや白抜きのデザインに相性が良いみたいです。公式サイトに素晴らしいデザイン例が沢山あるので是非アイデアのタネにしてみて欲しいです!



以上が、私が今までに利用させていただいた印刷会社さん・印刷オプションでした!
網羅的というより偏りがあり恐縮ですが、何か皆様のヒントになれれば幸いです!

ここからは余談です。


印刷サンプル

印刷会社さんでは、用紙のサンプルや、それに加工を加えた場合のサンプルを無料で送ってくれるところもあります。グラフィックさん↓

いろんな紙を触っているだけで、印刷したくなったりしちゃうんですよね…よろしければ是非。

名刺作りの際の注意

私は名刺マスターでも何でもないので偉そうな事はお伝えできないのですが…こうしておくと良さそうと思っていることを書かせていただきます。

注意1. 名刺の印刷枚数を決めてから、加工を選ぶ

印刷枚数によって、加工料金が変わる場合があります。
また、加工や印刷会社によって、最低印刷枚数が違います。
(100枚からしか対応してない印刷会社等もあります)
ですので、最初に印刷枚数にアタリを付けておくと、ただでさえ選択肢の多い印刷会社や加工を選ぶハードルが下がります

注意2. 余裕を持って早めに作り始める

加工をつけると印刷工場の工数が増え、入稿締切が前倒しになる場合がほとんどです。更に部分加工では追加データの制作のため自分の作業時間が増えます
加工の有無に関わらず、ライブまで時間あるからまだいいや〜、と慢心せず早めに作り始めた方が安心です!印刷会社の繁忙期や天候の影響で配送が遅れたりすることもあります。

注意3. 自分の分の名刺を確保しておく

せっかく手間かけて名刺を作るのですから、手元に残したいですよね。
ただ私は情けないことに、印刷した名刺が届いて意気揚々とライブ現地に持って行ったら自分の分を手元に残すのを忘れた…というのをやらかしたことがあります…😇
名刺の印刷は大体数十枚とか100枚以上からを受け付けてる印刷会社さんが殆どですし、再度印刷することに敷居を高く感じる方もいると思います。
そんな訳もあり、現地に行く前に予め自分の分を自宅にキープしておくことをおすすめします!
先述した通り、名刺のインクが溶けることもあります。その他損傷する場合もありますので、2枚ずつぐらいとっておくと安心かと思います。


デザインサイト

ここまでで印刷についてのお話をしましたが、名刺のデザインについておすすめの記事を紹介させていただきます!
Canvaという基本無料のデザインサイトを使用した名刺デザインの作り方がわかりやすく紹介されています!

また、私の方でCanvaの名刺のテンプレートも作らせていただきました。よろしければ🙏


終わりに

これまでを読んで「俺も名刺作ってみようかな!」とか「今まで加工無しで作ってたけど次はチャレンジしてみようかな!」とか何かのきっかけになれたら嬉しいです。名刺を凝ったりこだわりを入れたりすると、交換した時の話題にもできてとても良いです。
ここまでお読みくださりありがとうございました!🙏


2025.1 追記

  • 最初にこの記事を書いてからまた新しく名刺を印刷したので追加しました。それに伴い記事自体が長くなってしまった為、印刷に関係ない日記っぽい所や細かい説明等を一部省略させていただきました。

  • 加工がよりわかりやすいように一部GIFや静止画を追加しました。手元に名刺自体が無かったりインクが溶けたりして再撮影できなかった物もあります……

  • 角丸加工のみの場合の価格(おたクラブ)
    プラチナシルバー名刺(YMCard)
    2種の印刷価格が誤っており修正いたしました。申し訳ございません。

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