旅の栞はつくらない
二〇一八年二月九日金曜日
はれ
チャイルドシートを借りに行く。
無事に借りられて レンタルしたところの隣のファミレスの駐車場前でタクシーを待っていた。タクシーの方が見つけられないかな、と歩道に移動。チャイルドシートのうえにのんさんは座る。小柄なおばさまが歩いてきて、のんさんに挨拶をして話しかけてくれた。「あなた、ぜんぶわかっているのね。」
時々、わたしの祖母くらいの歳を重ねた方とこの社会の言語を覚えるかどうかというくらいの歳のこどもにだけ通ずる会話のようなものがあるのに遭遇する。
のんさんはなにも言葉は発していなかったけれど彼女には伝わっていた。目で喋っていたのかな。握手というとのんさんは差し出して、さようならを告げられたら手をふっていた。おおきな道路で車がわんわんはしる。お地蔵様かなにかみたいだったな、のんさん。
晩ごはんは、豆乳スープ、おばあちゃん煮、ごはん。ほかのおかずもあったかもしれない。
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