ほら穴の向こうのサーカス
二〇一七年五月二十三日火曜日
晴れ
帽さんは仕事でどうぶつえん。わたしとのんさんもべつのどうぶつえん。
ちがう景色をみたくってえいやっと。
のんさんに付き合ってもらった。まるでのんさんのためみたいにみえるどうぶつえんはまったくわたしのためで、風がとおった。
のんさんは、このごろよくみかける足をずずずーっとよこにひくステップをして、石ころや砂利を撫でて拾って、駆け回る。どこにいたって彼女は彼女。いつだって彼女はたのしむこころがある。いまをたのしんでくれる。感謝である。
バスに揺られて、知らない道を歩いて、乗り換えにはらはらして、ベンチに座って踊るのんさんを眺めて、あなぐまがおなかかいているのを眺めて、眠るのんさんを抱っこしながらバスを待ちくたくたして、、生活には冒険が大事みたい。
夜ごはんは、豆腐サラダ、冷やしトマト、蒸したじゃがいも、しらすとカブの葉のスパゲティー(生姜、大蒜、カブ、レタス)。
どうぶつえんにいるどうぶつが町にいたら、けっこうこわいかもしれないなんて思った。恐れをとじこめてしまったのかなあとか。どうぶつえんに漂っているように(わたしが)かんじる暗さみたいなものはそういうところとの関わりなのかしら。
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