煙草を吸う三角の道
二〇一七年十二月二十一日木曜日
はれ
のんさんの身体の具合も良さそう。二日ぶりに外へ出る。自転車をこいで風をかんじる。きもちよい。のんさんも外を、風を、自転車からの風景を、手繰り寄せて思い出しているという様子。情報量が多いのかもしれない。話しかけても返事はないけれどきもちよさそうな気配をかんじる。
国立の、なんだか好きな蕎麦屋さんは今日も開いていた。妊娠中、助産院での講座や検診の後、どこもお昼休みというときにここは開いていた。おばちゃんたちがぎすぎすせずにはたらいている。
小上がりにはのんさんよりすこし幼いおとこのこがいて、積極的にやって来るものだからのんさんはつくえに頭を隠したり鍋焼きうどんを食べ終えるまで大人しく (めずらしく)じっと座っていた。彼が帰ると急に立ち上がりいつもの彼女になる。
おしえてもらったmuseum shop Tにたどり着く。地域の文化と本のある店。母への贈りもの、のんさんのクリスマスプレゼントに大塚いちおさんの『かたちのえほん』、『草と暮らす:こころと体を調える雑草レシピ』を買う。
三つの贈りものを送るため国立の郵便局に寄る。クリスマス前だからかな。とても混んでいた。順番待ちの券をひいて、リュックのなかから贈りものを出していると「まねしているのね。」「おかあさんのことだいすきなのね。みていてすぐわかるわ。」しゃかんだのんさんをみておばさまが話しかけてくれた。ひょんなところから素敵なぼた餅がおちてくるものだからsmall talkというものはだいすきである。
晩ごはんは、忘れてしまった。
今年はrelight committeeとの出会いもあり、じぶんのなかに雑然とあったものや行為・行動・興味をつかまえることができてきた。草などの植物も、そのひとつ。
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