ひみつ基地
二〇一六年十二月三十日金曜日
晴れ
道に屋根に積もった雪がひかりを反射してまぶしい。よりいっそうの晴れをかんじる。夜中に雪が降ったのだ。ここではさらっとそこに雪がいるんだな。雨が降るみたいなのと同じように。
長野。
いちねんまえはのんさんが生まれたばかりで東京の家で過ごしたけれど、四年目のねんまつねんし。
すこしずつ、それはのんさんがいるからでもあるけれど、どもらずお喋りできるようになってきたなとお帽さんの実家は、わたしからしたらとても丁寧に年を越し年を迎える。お正月が来るのだなと今年はここに来てとても感じる。
夜ごはんは、たこのお刺身、チキンソテー、蕪のスープ、牡蠣ごはん。
チエコママこと帽さん母のごはんは、ああおいしい。松本へ牛乳パンを求めに行き、長野でふらっとそろっとあつおさん。帰りが遅くなりごはん支度の手伝いもなにもせずになってしまった。 「さあ、食べましょう。」とそれぞれの素材が愛されて、届けるひとを思ってつくられたおいしいをいただく。牡蠣ごはんのかおりに包まれたへやでありがたいな、母ちゃんすごいなあ、ひと口ひと口大事にいただいた。せめてもと皿洗いをしながら、チエコママへの感謝をこころから思う。のんさんが生まれたことで感謝が一時のものではなくなった。
あつおさんにも、「木みたいですね。こどもを産むと変わりますね。」なんて言われたけれど、地に足がついてきたのかなあ。
皿洗い中、チエコママはたっぷりのんさんとあそぶ。帽さんのおねえさんのこどももチエコママがだいすきだ。うまく言葉で説明できないのだけれど、なんだかぱっとわかる。のんさんもきっとすっかりチエコママだいすきになっていた。
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