ロート製薬
二〇一六年十二月二十六日月曜日
曇り
夕方、一時間くらい泣きうなりつづけたのんさん。うんちくんをするときはいつもうなるけれど、いつもよりうんと長かった。いやあ、がんばった。彼女のふんばっているときの状態は、出産とかさなる。野生スイッチがはいりっぱなしで、ここにいるけれどここにいなくなる。たえずうごきつづけて、なにかをひっぱったり、寄りかかろうとしてするりとうずくまったり。叫んで泣いて、まるで声は耳のあなからあなへぬけていってしまっているよう。終わりはすうっとやって来た。えほんに手を伸ばしやわらかい声、こちらをみて、笑う。いつもののんさんにもどった。目のまわりには涙が帰り支度。お天気雨みたいな一時間だった。
夜ごはんは、葱とごぼうの炒めもの、青梗菜ととりひき肉のクリーム煮、ほうれん草とハムのサラダ、いくら、白菜のお漬物、野沢菜とこんぶのお漬物、重ね煮のお味噌汁、納豆、ごはん。
きょうは、三人で夜ごはん。帽さんがはやい帰宅だったからのんさんもいっしょにたべる。がちゃんこいすは大活躍で、テーブルごはんはなかなかよい。
のんさんが眠ったあと、駄菓子屋の話をする。「ほんとうにやってみたら。」なんて帽さんが言う。やるのかやらぬのか、ひとつずつ調べてみようかな。みようかな。
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