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「やさしさを忘れぬうちに」を読んで

川口俊和さんの本、「やさしさを忘れぬうちに」を読みました。

朝の通勤電車の中で読んだ時は、泣きそうになるのを我慢していたくらい、読んでいて涙が出そうになりました。

この本は、「コーヒーが冷めないうちに」のシリーズです。

望んだ時間に行くことができるという不思議な喫茶店。
 でもそれには、色々なルールがあります。

・その喫茶店に訪れたことのある人でなければ会うことはできない
・コーヒーを必ず飲み切らなくてはいけない
・自分が座っている席を離れてはいけない  
などなど

その中で一番印象に残っているルールは、
「どんなに努力をしても現実は変えられない」
というルールです。

例えば、
何日の何時に車が盗まれることを知ったとして、
警備員さんを配置したり、
車を移動させたりしても
盗まれるという現実を変えることはできません。

でも、私がたとえ起こる現実は変わらなかったとしても

今まで伝えられなかったこと
言えずに後悔していたこと

を伝えたことで
その人自身は変わっているんじゃないかなと感じました。

私自身も、

伝えられなかったこと
本心とは違うことを言ってしまったこと

がちょくちょくあります。。

「伝えることって温かいなぁ」
そう感じた本でした。






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