ボクが思う「差別化」とは

集客するために「差別化しましょう」とよく言います。しかし本当の意味で差別化出来てる洋菓子店はほとんどありません。他店と差別化しようとしても本当の意味での差別化になってないから、結局上手くいかないのではと思うのです。

差別化とは
1、競合他社と違うことをやること。
2、競合他社が簡単に模倣できないことをやること。
3、顧客にとって大きな価値があることをやること。

1にある競合他社と違うことをやるだけでは、実際には差別化になってません。なぜなら他社に簡単に真似されたらもうその時点で差別化はなくなるからです。またいくら他社と違うことをやってもお客様にとって大きな価値がなければ意味がないからです。

そしてもっと大事なことがあります。

他店にはない自店だけの特徴に特化すること。そして他店と競合する部分を手放すことです。他店でやってることは他店に任せ、そしてそれを求めるお客様はどんどん他店に回します。そして他店にない自店だけの特化したものを求めるお客様をがっつり囲いこむのです。

ところが差別化してると言ってる洋菓子店って、実際は何も手放しておらず、今までの商品アイテムやサービスをそのまま維持しておいて、新しい商品やサービスを導入して差別化を図ったなんて言ってます。だからインパクトやメッセージ性は薄れ、注げるエネルギーも分散されるので結局上手くいかないのです。

本当に差別化したければ、他店にはないところに特化し、そして他店がやってるところは手放さなければなりません。今までやってきたことを捨てることは、とても勇気がいることです。だからほとんどの経営者さんはそこに踏み込めません。つまり結局差別化が出来ないのです。

本当の差別化は成功か失敗かです。だから差別化っていうのは大きな賭けです。その賭けに出る勇気がある人だけが差別化できるのです。そしてその賭けを出来るだけ成功に近づけるためにあるのが、ボクの場合は「統計」と「確率」です。4年の準備期間に人口統計を基に様々なシミュレーションとまた別の統計をとり、そこから様々な部分での確率を求めた結果、概算ではありますが全体として「バースデーケーキ配達便」は70%以上の確率で成功するであろうという結論に至り、配達便という差別化を図りました。

他店と競合しているところは潔く捨てること。なるべくシンプルにして他店と競争しないことが、本当の差別化ではないでしょうか。

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