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想像していなかった未来/ふたたびの夢
想像していなかった未来。
この歳から作家を目指そうとしていることだ。
小さい頃は漫画を描いたり物語を創ることが大好きだった。
それを職業にしたいと思っていたし、学校でありがちな将来○○になりたいという作文にも書いた記憶がある。
しかし家族はおろか親戚からも猛反対され、親に逆らうことができなかった私は早々に夢を諦めたのだった。
当時は短大や専門学校を卒業後、二~三年務めて寿退社。
親は娘にそんな理想を描いていたのだと思う。
読書こそ趣味として継続していたものの、OLしながら空いた時間に小説を書く技量が当時の私にはなかったのだ。
やはり小説が書きたいと思ったのは携帯小説との出会いだった。
娘を寝かしつけながら手軽に小説が読める。
当時はガラケーの時代だったが、なんと便利な世の中だろうと感動したことを今でも覚えている。
驚くことにサイトに投稿しているのはプロ作家だけではないこと。
私も書いてみよう!
こうして育児の合間に少しずつ作品を書き始めたのだが、今思えば小説というよりも独り言や作文を書いていただけに感じる。
要するに文章構成がめちゃくちゃなのだ。
趣味で書く範囲であれば自己満足で良いかもしれない。
しかし商業作家を目指すのなら、きちんと文章の書き方から勉強する必要があると改めて思い知らされた。
家庭の事情その他で書くことを中断せざるを得ない状況が数年ほど続いたが、ふたたび私は夢を追いかけ始めたのだ。
年齢的なことを踏まえると厳しいことは承知している。
なにかの記事で某公募は年齢制限で引っかかるというのを見たことがあった。
やはり将来性を考えればということなのだろうと落胆したものだが、それが現実なのだとも感じた。
しかし、私が尊敬している作家の美輪和音先生から「人生経験が武器になることもある」というお言葉を頂戴した。
大好きな先生からの応援メッセージは何よりも勝る活力となり、ふたたび私にやる気を起こさせてくれたのである。
今後は愛犬マシュ爺の面倒を見ながら読書ジャンルの幅も増やし、公募に向けてのネタ作りをしながら投稿サイトにも作品を掲載していきたいと思う。
諸般の事情で本格始動は新年度からになるが、今はその準備段階として学んでいくつもりである。
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