神楽坂にて（エッセイ）
仕事の関係で数日ほど神楽坂界隈へ足を運んだ。
決して遠い距離ではない（むしろ近い）のだが、実に数十年ぶりとなる。
懐かしさに浸りながら神楽坂を歩いてみた。
以前と変わらぬ店舗を見掛けるとこの坂を登って通勤していたことが、つい最近のことのように思えるのが不思議だ。
夕飯にガレットをテイクアウトする約束を娘としていた。
同僚とランチタイムで幾度となく訪れたル・ブルターニュ。
そば粉のガレットを初めて食べたお店である。
メニューをチェツクするため昼休憩時にお店へ行ってみた。
テイクアウトについて尋ねると専用メニューを持って来てくれて電話で予約可能だと教えてくれた。
仕事を終えてから電話でテイクアウトの予約注文してからわずか10分。
お店に到着するとすでにガレットが出来上がっていたのは嬉しい。
まさに時短だ。
帰宅したらガレットの写真を撮るつもりでいたが、つい忘れてしまった。
神楽坂も久しぶりだったが、ガレットを食べるのも久しぶりのせいか写真を撮る前にナイフを入れてしまったのである。
お腹が空いていたというのも事実だ。
直近では娘と新宿の高島屋で食べたのが4年ほど前のことだったと記憶している。
当時の写真を見るとどうやら同じ物を再びオーダーしたようだ。
何年経っても好みは変わらない物だと妙に実感した夜だった。
