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楽曲制作!編曲~後編~

みなさま、こんにちは。
バレエ「えんとつ町のプペル」製作総指揮の関 巴瑠花(せき はるか)と申します(作品への想いはこちらから)。

音楽監修の冨田実里さん、編曲の中原達彦さんと、編曲のためにデモ音源を聞き、LINEでやり取りをさせていただく2か月半。

最初はぎこちない要望しか出せなかった私ですが、だんだんとスムーズにコミュニケーションが取れるようになっていきました。

ある時、私からの「演出としてここをもっとこうしてほしい」という要望と、冨田さん、中原さんからの「音楽としてはこうした方が良いと思う」という意見が食い違う場面がありました。

私はこの時、プロの方々が真正面から意見を言ってくださったことが、とても嬉しくて、感激しながら「ご意見いただけたの嬉しかったです!」とお伝えしました。

すると冨田さんが「今後ともお互いに磨きあいながら進めていけたら嬉しいです!」とお返事くださったんです。

磨きあうというよりは、冨田さんと中原さんに磨いていただいているかたちでしたので、またまた感激してしまいました。

またある時は、デモ音源を聴いて私から「もっとこういうイメージにしてほしい」とお伝えした時に、オーケストラにするとそのイメージに近づくことを教えてくださいました。

冨田さんは「デモ音源のクオリティがイメージに追いついていないところがあるので、今は心配だと思いますが、録音時にうまくまとめられるようにしますので、引き続き、よろしくお願いします!不安に思ったところはこれからも言ってください」とお返事をくださいました。

私がデモ音源と生のオーケストラの音色の差がうまく掴めないことによって、(ただでさえすごい量のやり取りをしているのに、さらに)やり取りを増やしてしまって申し訳ないな…と思い、そのことをお伝えしたところ、

「そんなの当然です!まだ誰もその音(プペルバレエの曲のオーケストラでの音色)を聞いたことないんですから!今不安を感じることは当然あると思いますから、その都度言ってください。それは録音の時に細かい方向性を決めるのにとても有益な情報になります」と仰ってくださったんです。

このように冨田さんと中原さんが、私の些細な違和感を伝えやすい雰囲気で進めてくださったおかげで、たくさんコミュニケーションを取らせていただき、最終的には全楽曲とても満足のいく、素晴らしい楽曲ができあがりました。

音楽の素人の私が、一流のプロとスムーズにやり取りができたのは、ひとえにお2人のおかげです。私は音楽のことだけではなく、コミュニケーションの仕方についても学ばせていただきました。

心から感謝の気持ちでいっぱいです。冨田さん、中原さんと走り切ったこの1か月半は、濃くて忘れられない大事な時間でした。

編曲のやり取りをする中で、ピアノを使うと少し寂し気な雰囲気が出て、チェロがくると温かいけど寂しい、トランペットを使うと芯のある雰囲気が出る。など、自分のなかでの楽器のイメージも出てきたりもしました。

こうして、編曲してくださった楽曲たちは譜面になり(譜面にするのもとても大変なお仕事です)、オーケストラの皆さんの元へ届いて、演奏されるのを待つことになりました。

バレエ「えんとつ町のプペル」
製作総指揮 関 巴瑠花


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