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脚本をつくってみたけど…
みなさま、こんにちは。
バレエ「えんとつ町のプペル」製作総指揮の関 巴瑠花(せき はるか)と申します(作品への想いはこちらから)。
“正しくあきらめない”をモットーに進めてきたプペルバレエのプロ公演プロジェクト(母親だって“ただしくあきらめない”)。
音楽、衣装、舞台セット制作などなど、やることは山ほどありますが、何をするにも脚本がもとになります。
絵本をもとにバレエ作品をすぐにつくれるのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、バレエ作品のための脚本がないとすべての制作が前に進みません。
たとえば、絵本や映画などでは場面がコロコロと変わったり、回想シーンがちょこちょこ入ってきたりします。
しかし、バレエ作品では舞台セットを頻繁に変えることはできません。1つの場面で、ある程度のストーリーを進めて、次の場面に切り替える必要があります。
また、バレエではマイムと呼ばれるメッセージをもった身振り手振りはありますが、ダンサーは話しません。そのため、ストーリーを理解してもらうために、登場させるキャラクター、場面の展開などをよく練る必要があるのです。
脚本があってはじめて、音楽、衣装、舞台をどのように制作すべきかが決まります。
そこで、初期チームメンバーで話しあい、以下の点に気をつけて脚本をつくることになりました。
物語のページをめくる案内役(くるみ割り人形でのドロッセルマイヤーのような役)を置くこと。
言葉を使わないので、情報量をしぼってシンプルな流れにすること。
ストーリーや登場人物は絵本に忠実に。
私たちが物語の案内役においたのが、絵本の最初に登場するマルタ・サンポーニャという猫のキャラクターです。
サンポーニャは、絵本の冒頭で、ゴミ人間プペルのもとになる心臓を落としてしまうだけで、あとは絵本にでてこない謎多きキャラです。
サンポーニャの可愛らしいビジュアルが、バレエにも合いそうだ!と思いました。
プペルバレエでも、サンポーニャがお話の冒頭で心臓を落とし、そのまま物語の案内役をやってもらおうと思ったのです。
原作者の西野さんは、私たちの脚本をどのように思われるか…。
私たちは、自分たちの脚本に対して西野さんから直接ご意見をいただくために、2度目の「ニシノコンサル」へ行くことに決めました。
(1回目のニシノコンサルの話はこちら)
次回詳しくお話しますが、結論から述べますと、私たちの脚本は即没になりました…。
バレエ「えんとつ町のプペル」
製作総指揮 関 巴瑠花
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