やったことのないスポーツを指導することになったら?(あなたならどうする?)
バスケットがやったことないコーチがチームを強くするには、この方法がいいのでは?と感じたので、シェアします。
私は、教員で女子バスケットボール部をもっています。
しかし、私にはバスケットの競技経験がありません。
もちろん、バスケットの勉強はしているし、講習会などにも参加しています。しかし、競技経験がないゆえに、バスケットの感覚だったり、本などに乗っていない「スキル」などはどうしてもわからない部分となってしまいます。
それでも、私は自分がもっているチームを一つでも多く勝たせてあげたい。
自分が関わった選手が少しでもバスケットを上手になって、バスケットを好きになってほしい。
強くしたいけれども、細かい部分がわからないので、強くしきれない。
このようなジレンマを乗り越える方法に最近気づいたので、今日はそれを共有させてください。
それは、
「自分があらゆる分野に秀でる必要はない」というマインドを持つ
ということです。
最近こんなことがありました。
うちの学校には、学生ボランティアで大学生が学習のサポートに来ています。その学生が部活を見に来てくれました。何なら一緒に練習もしてくれました。
その学生が練習を見ながら私に「ドリブルのつき方をもっとこうした方がいい」などとアドバイスをくれるのです。
人によっては、イラッとすることかもしれません。ちょっと練習観に来ただけの人があれこれ口出ししているわけですから。
しかし、良くも悪くもプライドが無い私は「なるほどね!ちょっと今度やってみるわ。」とか「今度来たときに実際にやって教えてよ。」とありがたがってニコニコ話をしていました。
すると、学生も気を良くしたのか「いつでも呼んでください。お手伝いさせてほしいです。」とチームのために動くことを自ら提案してくれたのです。
私はここに「競技経験ゼロのコーチ」が生きる道があると思いました。
私一人では、シュートを完璧に教えることも試合をやることでしか得られない感覚を教えることはできません。
しかし、私が様々な人と協力することによって、それらを教えることはきっとできるはずです。
私にできないことは、私以外のできる人を探してきて、その人に教えてもらう。その人や機械を用意することこそが私が本当に頑張るべきことなのかもしれないと感じました。
このように考えると「自分があらゆる分野に秀でる必要はない」という言葉の意味が改めて実感できるような気がします。
私一人の力ではなく、私に共感して助けてくれる多くの人の力を合わせて、チームを、選手を育てていく。
これこそ、私が目指すべきコーチングスタイルです。
きっと、私と同じようにやったことのない競技の部活を持っている教員はたくさんいるはずです。
そんな人の参考になれば幸いです。