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ダイエットと学びに共通する「継続のコツ」

10年近く前の話になりますが、僕、本気でダイエットしたことがあるんですよ。
3ヶ月で-6kg、1年で計-12kgというゆったりしたペースでしたが、リバウンドすることなく当時の体重をキープし続けています。
そして現在、言語学習に数ヶ月取り組んできた中で気付いたのが、

  • 大事なポイントのいくつかは、ダイエットと共通している

ってことです。
これがもしかすると、僕なりの継続のコツというやつかもしれません。

今回は若干予定を変更して、ダイエットと「学び」にある程度共通するであろう姿勢や考え方について、少し深掘りしてみようと思います。


モチベーションに頼らない

どうも多くの界隈では未だに「モチベーションを保つこと」があたかも最重要課題であるかのように語られていますが、どうでしょう……

モチベーションって、そんなに必要ですか?

ダイエットも学びも、たとえば新たな挑戦だって、本質は何かと問われれば、僕は「生活を変えること」だと答えます。
食生活を変える、今までしていなかった運動を始める、テレビを観る時間を削ってnoteを書く、なんとか1時間を捻出して新たな分野を学び始める、 etc ……

そりゃ最初は大変かもしれません。その時点ではモチベーションも大事な要素です。もちろん。
ただある程度継続していくと、その活動は生活に組み込まれて「無感情」に近づいていく。

だから会社員が出社するように、アスリートがストレッチするように、ちょっと面倒だなとか、やりたくないなという気持ちがあったとしても半ば自動的にやる。

やるように仕向ける

僕はモチベーションに頼るよりも、そっちの方がよっぽど継続しやすいと感じます。


期限を定めず、計画を立てない

「最初に具体的な目標を設定し、期限を定めて計画を立てろ」
目標設定が大事なんてのは今さら言うまでもありません。ただこれも場合によりけりです。
個人的で長期的なプロジェクトであるダイエットや言語学習に関しては、僕は真逆の方法をとります。

試験など明確な期限がない限り目標を設定しないし、細かな計画も立てない。
「達成できなかった時に落ち込むのを避けたい」という理由以上に、わからないからです。

  • その食生活を続けて実際どこまで体重が落ちるのかは、やってみなければわからない

  • その課題を毎日どれだけ進められるのかは、やってみなければわからない

始めてもいない時点で期限を定め、計画を立てるというのは、適当でいい加減な当て推量にしかなりません。

「1ヶ月で体脂肪を3%落とす」や「半年で単語と文法のテキストを完了する」は、一見具体的で妥当な目標に見えるかもしれませんが、本当にその目標は現実的で達成可能なんでしょうか?

何を根拠に?


面倒なら記録しない

「日々の体重の変化を記録することで、上手くいかない理由に気付けたり達成感を得られる」
これもダイエットではよく聞きますが、僕は全くやりませんでした。体重計に乗るのは3ヶ月に1度。体重を気にするのはその日だけ。
大きな理由はこの2つです。

  • 記録するのが面倒

  • 毎日の変化や、変化しないことに対して一喜一憂したくない

言語学習もまた同様に考えていました。実際今も自分で何か書き残したりはしていません。

ただ記録自体は「以前の自分と比較できる」という大きなメリットがあるので、煩わしくない範囲で (できれば自動で) 記録しておき、ある程度の期間を開けて確認するというのは非常におすすめではあります。

といった感じで10年前と比べると若干変化した部分はありつつも、面倒ならやらない。これは今も変わりません。


コンフォートゾーンを出る

「努力なしに成長なし」
当たり前なんだけど、これがなかなか難しいんです。

何が難しいかと言うと、加減ですね。
ダイエットも学びも、この加減が上手くできていないために失敗してしまう人、結構多いんじゃないでしょうか。たとえばこんなふうに。

  • ダイエットはできればやりたくない。でも痩せたい

    • → 短期で結果を出そう

      • → 過酷なメソッドを実践

        • → 終わった直後にどか食い

          • → リバウンド

  • この方法なら英語が上達するかも?

    • → でも何時間もやるのは無理だから、15分でいいか

      • → 文法は退屈だし、やらなくていいか

        • → 半年経っても上達した気がしない

          • → 飽きた

コンフォートゾーンから出過ぎるともちろん続かない。ただ出ているようで出ていないと、結局何も身に付かない。

そこから一歩だけ踏み出す。それを毎日繰り返す。そうすると、コンフォートゾーン自体が少しずつ広がってくる。

自分の「ちょうどいい」を探るのは、もしかしたら一番難しい部分かもしれません。ただひとつ言えるとするなら、ここでもモチベーションに頼りすぎないってことでしょうか。

生活に組み込める程度の負荷に収まっているか。そもそもある程度の負荷がかかっているか。
ここら辺をしっかり見極める必要があるでしょう。


情報収集しない

ある程度方針が固まった後は情報収集しない。もっと細かく言えば「情報収集や学習と称してYouTube動画やWeb記事を観ない」です。

最初にある程度の情報収集が必要というのは、その通りだと思います。
ただ、それは最初だけです。それ以降は観てもいいけど、あくまで娯楽として楽しむ。あるいは今のメソッドが上手くいかなくなってから、改めて考えればいい。

僕はダイエットに関しては運良く失敗しませんでした。なので一種類の方法しか知りません。
英文法に関しては過去の失敗を踏まえた上で「これが良い」と思えるメソッドに出会えたので、今はそれしかやってません。

結局最も効率的に物事を前に進める方法は、

「とにかくやる」
これに尽きます。

もしかしたら他にもっと良い教材や効率的に進める方法があるかもしれないけれど、とにかく今はそれをやるんです。

逆に最も効率を下げるのは「一見有益に見える情報をあれこれ摂取しまくって勉強した気になった挙げ句、多くの教材やメソッドをつまみ食いして結局何一つ完了しないまま挫折すること」

僕もこれまでに、多くの時間を無駄にしてきました。
皆さんはくれぐれもご注意を。


継続と進歩を考えるなら

  • モチベーションに頼らず、

  • 長期的なビジョンを持ち、

  • 本質とは直接関係のないサブタスクを極力省き、

  • ある一定の継続可能な努力を続け、

  • 最高効率や最適メソッドをいつまでも求めない

継続と進歩の両方を考えたときに僕の根底にある考え方というのは、大体こんなところです。

あなたはどんな考えをお持ちでしょうか?
機会があれば、ぜひ教えてください。

それでは、また。


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