ひとりでないひと
池江選手が予選に落ちた。静かに泣いていた。
思いもかけないことがおきて、下道を行くことになった人、というのはたくさんいる。静かな、声なき声をもって、世界中にいる。
みんな、悔しい思いをしかみしめながら、悔しさを味わうことなく、王道(のようにみえる)を苦も無く走っている人を見つめる。自分もそこにもどりたい、その道を同じように、走りたい、と願う。
時には怒り、時には恨み、あきらめもしながら、生きることだけで精一杯で、淡々と、生き続けているひとたちが、あなたを見ている。
あなたが、泳ぎ続けて、目指し続ける姿をみて、今の一瞬をどうにか持ちこたえよう、としている。
多くの人の心に灯をともしつづけるひと、ひとりでないひと。
背負えないと思われるかもしれないけど、大丈夫。
おどろくくらいに多くの声なき声を持つ人があなたをはげまし、心から応援しています。