ボチボチ屋 ヌヌさんの話

ヌヌさんは59歳です。 60歳が目の前にせまってきました。一人で暮らしています。 ヌヌさんは、年賀状を前に出すのをへらそうかなやんでいます。 出すのをやめたら音信不通になってしまいます。いつか、連絡をとって会いたいと思う日がくるかもしれないし、必要になるときがくるかもしれない。ヌヌさんは、ひとりひとり、出そうか、やめようかぐるぐる悩んでいます。
大掃除もしないとな、と考えています。 少しずつやっていこう、無理はせずにいこう、と思っていますが、やりはじめると、捨てるかどうか、モノを前に悩んでしまいます。
捨ててしまったらもうもどりません。 いつか、これが必要になるかもしれない、そう思うと、ゴミ袋からまた取り出したりしてしまうのです。
あたらしい年のカレンダーをみながら、来年は還暦、と思います。
ヌヌさんは正社員ではないので、もう来なくていいよ、と言われればやめなければいけません。やめたらどうするのだろう。いつまではたらくのだろう。いつまでも健康でいられるとは限らないし、そうじが出来なくなる前に、いろんなモノを減らしていかない、と思うのです。 でも減らしすぎたら不安なのです。
10歳代のとき、将来がみえず、不安でした。今また、わからなくなっています。


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