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私のココロのお守り、オードリー。


ラジオを聴き始めたのは兄の部屋にあった若林さんのエッセイ「ナナメの夕暮れ」がきっかけ。

この人、私より世の中生きづらそう。

敏感で、繊細で、それでいて、世の中を諦めきれていない感じに勇気をもらった。

21歳で突然の妊娠が分かったとき、結婚もしていなかったし、2年間続けた仕事も心身共に疲弊して、退職の意向を告げた直後だった。


のちに、結婚はしたけど、順番も準備もめちゃくちゃだった。
臨月を迎え、里帰りをした実家で、退屈な時間をどう消費させようか。
出会ったのが「ナナメの夕暮れ」
若林さんを、オードリーを夢中になるきっかけ。


その後、エッセイは全部追いかけた。
言葉のセンスが異常。感受性が豊か。琴線に共感できる。

どうやらラジオ番組が人気らしい。

噂は聞いたけどラジオ?こんなエンタメ多様な時代にラジオ?なかなか聴くに至らなかった。

“星野源のオールナイトニッポンに若林正恭がゲスト出演”
これがどうやらヤバいらしい。

当時、家事 育児に追われていた私は、自分の時間をつくることのできない日々に堪えていた。
子どもを昼寝のために寝かしつけ、夕飯の準備をしている間なら。この時間ならラジオを聴けそう。YouTubeみたいに視覚は奪われない。試しに聴いてみたらこれが私の心を、、ブッ刺した。

人の自由は、自分の好きは、もっと尊重されるべきだ。
この二人の表現をもっと見たい、聴きたいと思った。

ここからが私のリトルトゥースの始まり。
そして、もちろん星野源のリスナーにもなった。

日々、疲弊していた私の耳に至福を届けてくれた。

その週の土曜のオードリーのオールナイトニッポンには石川佳純さんがゲスト出演した。
中高、卓球部だった私は、他のリトルトゥースの数倍楽しんだかもしれない。


オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム

4歳になった娘を夫に任せて、産まれて初めて離れ離れの夜を過ごした。

2.18 起床した直後に娘が
「おかあさん、今日おーどりーおるーないにっぽん やん!やったね!」
と言ってくれた。

「娘ちゃんがいちばん大好きだよ。行ってきます。」


後楽園駅に着いたらラスタカラーを見にまとった、リトルトゥースで溢れていた。

(これは、小バナシ。
圧倒的に男性が多く、駅のトイレもドーム内のトイレも女性トイレの方がスムーズだった。
男性トイレが長蛇の列で少し優越感だった。)

いつも当たり前に一人で聴いていたラジオ。
電波にのせて、これだけの人と共有していたのだと実感でき、早速駅に着いた瞬間からニヤけてしまった。

ドーム周辺は人間で溢れかえっていて、
シンプルにオードリー人気者、、、すぎる、、、
と。
語彙力を失った。
1階スタンド席を目指し、会場に入ったら5万5千人のリトルトゥース。嬉しかった。


席に着く前に、印象的なことがあった。
白状をついた方が、お連れの方の腕につかまりながら、席まで移動していた。
視覚の情報がない世界で、この方はきっとオードリーにたくさん元気をもらっているのだろうな。
想像すると涙が出そうになった。

既に私の感受性は敏感になっていた。
オープニングムービーが始まる。
ドーム開催が発表されたあの日のラジオ。
生でオードリーのラジオを聴けるかもしれない!あの時の抱いた私の期待と希望。

アニメーションの中の彼と私は同じ表情をしていた。涙が止まらなかった。


でもそのあとは笑いっぱなし。

『ラジオやります』

私の大好きなラジオ。5万5千人のリトルトゥースとリアタイ。内輪ウケ。最高にトゥースな時間だった。

相変わらず、行きたいところがない若さん。
チップで大喜びする若さん。
満席のドームでチョウラクの話をする春日さん。
再現できた味を、親友に食べさせたい春日さん。

文字にすると、また泣けてきそうになるけど、
二人がラジオブースの中で語れば、ドームから笑い声が湧き出てくる。

チェ・ひろしのコーナーは、
前日のラジオでの春日さんのトークゾーン。
“ゲレンデ納車後初の洗車”のトークがバチバチにフリが効いていたし
イタズラっ子若様が無邪気でよかった。
コンプラ時代に、お互いの信頼関係を知っている内輪だからこそ、安心して笑えた。

フワちゃんとのプロレス。
フワちゃんは華がある。人気もある。会場がまた湧いた。

春日よ。
登場シーン、終始イケメンだった。顔がいい。
前髪下ろして、長髪やめて、芸能人なお顔で、
脱いだらびっくりゴツすぎた。
ドームに向けていろいろ意見しただけあって、自分の身体はしっかり仕上げていて感心した。

中央ステージ。奈落からターンテーブルが上がってくる。
若さんが楽しそうにターンテーブルをまわす。
大好きな人が楽しそうにしているところを見れる楽しさ。
満員のドームでDJした気分は最高にトゥースだったかな。


窮屈だった毎日に、耳に至福を届けてくれた二人

目の前でコラボしている。

Orangeが流れた瞬間、後ろに影が映った。
まさか

星野源がきてくれた。
僕は行かないですよ。

オードリー二人が目当てだから、期待は、
すこーししかしてなかったけど。

毎日が水の中にいるみたいで。
顔をあげた、その一瞬しか息継ぎができないような
そんな日々に、笑える時間を、自分と向き合う時間をくれた二人。

笑いっぱなしだったのに、また泣いてしまった。

目に耳に焼き付けたかったけど、
興奮しすぎて、少し記憶が飛んでいることが辛い。
ぜひもう一度観たい。

二人が楽しそうに歌っていたのも、
その後、楽しそうトークしていたのも、
あの時の同じ空間にいられたことが、目撃者になれた事実がいつまでも私の心を支えてくれる。


30分間の漫才は、もう何をしても面白かった。
若さん、腕のある若さん。
最後に自分のことをいっぱい褒めてあげていて、
それでいて聴いているこっちは笑えて。
話術も表現もタイミングも全部天才。モンスターだと思った。

お互いにトゥースだったら、またやりましょう。

この言葉が最後にあってよかった。


今、私は毎日楽しい。
この余韻いつまで続くのだろう。


ココロのお守りを、
ありがとうございます。

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