甲子園閉幕とバント
皆さん初めまして。
今回からノートを書かせていただきます。
読んでいただけたら嬉しいです! お願いします!
2021年8月29日、智辯和歌山が優勝し第103回全国高校野球選手権大会が幕を下ろした。2年ぶりの夏の甲子園、地方大会前からわくわくが止まらなかったことが最近のように感じるが、もう約2ヶ月前のこと。あっという間だった。
今回は主に甲子園について振り返りながら感じたことを書かせてもらいます。
今大会を一言で表現するのなら「異例の甲子園」だ。
2年ぶりの夏の甲子園、選抜もそうでしたが見えない敵、コロナとの闘い、日本で開催されたオリンピックと同時期と大会前から今までの甲子園とは違っていたように思う。 天候不順による計7日間の順延、降雨コールドの適用、決勝での智辯対決と挙げると、きりがないが、異例づくめの大会だった。
ここからは今大会で感じた「バント」について話させてもらいます。
自分自身は高校まで野球をやっていたが、ずっとずっとバントの練習メニューはあった。正直、地味であり打席に立った時に出されたくないサイン、バントだ。ここ数年で無死1塁のケースでバントをせずに強行でいく戦術は増えているように感じる。
ここで今大会のバントが含まれる(バスターも)印象的なシーンを3つ紹介する。
1つ目は明徳義塾×県立岐阜商業 ロースコアで試合が進み2‐2で迎えた9回裏明徳の攻撃。一死から主将米崎がストレートの四球を選び一死一塁。続く2番池辺。名将馬淵監督のサインはやはりバント。名将の思い通りにバントを1球で決め二死2塁。続く三番森松がセンターオーバーのタイムリーを放ち明徳が見事なサヨナラ勝ちをした。今大会の明徳のバントは「攻撃の勢いを加速させる」ような印象を受けた。そこにはバントを確実に決めきる明徳の堅実さがあるのではないか。
2つ目は大阪桐蔭×近江 桐蔭は初回に宮下の走者一掃タイムリーツーベースで3点を先制。2回には二年生松尾のホームランで4‐0。このまま桐蔭が主導権を握るのかと思った。しかし近江は3回裏一死から明石、井口の連打で一死一三塁のチャンスを作る。続く西山が初球ファールを打った後の2球目でスクイズを決め4‐1。 送りバントとスクイズで違いはあるが結果的にみると、近江は4点差から3点差にする貴重な貴重な1点だった。近江は5回にも送りバントをして得点をしている。 しかし、この試合で結果的に点数を取ることが出来たが、2者連続でバントを失敗している場面もある。交代したての投手が相手だったということも影響していると思うが、改めてバントの難しさを感じた。
3つ目は智辯学園×明徳義塾 ここで書かせてもらうのは、バントではなく強行であるバスターだ。これもロースコアで試合が進んだ中、9回表に明徳代木がホームランを放ち2‐1として迎えた9回裏智辯学園の攻撃。先頭垪和が出塁し迎えた2番森田。森田はバントの構えをひき、バットを振りぬいた。この後智辯学園がサヨナラ勝ちを決めた。
9回裏1点差ということもあり手堅く送るのかと思われる場面だが強行した場面だった。(記事を読むと明徳側が突っ込んできたことによる森田の判断?)このバスターでサヨナラのランナーが出たことで明徳と智辯学園の気持ちが変化したはずだ。
強行でいくことで一気に流れを持ってこれる反面逆のこともあり得る。改めて結果論でしか語れないと感じる。
コロナの影響による練習不足、実践不足のせいか体感的になかなかバントが決まらないようなケースをよく見た気がする。これはこれで、投手のレベルが上がったことや捕手のバントを簡単にやらせない配球もあるはずだ。
決めることが出来れば強力なバント。
もし仮に今、自分が監督なら選手にはバントを練習してもらってバントを多用するだろう。
皆さんもぜひ自分がサインを出す側だったらどうするか考えてみてください!