作品の価格付けにまつわる話 / 5月のできごと。
束の間の梅雨の晴れ間。天気予報では明日6/1までこの恩恵を授かりそうである。散歩の足取りも軽く心地よい。
*
それにしても唐突な梅雨入りである。爽やかな5月の空気を味わう間もなく、しばらくの間「湿」とのつきあいか、と・・そこはかとなく沈んだ気分が続いていた。侵入してくる湿に心と身体が支配されパフォーマンスが出し切れない季節である。
せっかくならばこの季節特有の個性を画で表現すればよいではないか、と思うもののなぜかステレオタイプなイメージしか浮かばないわけである。水、雨、重たい雲、傘、紫陽花、紺色、物憂げな猫の瞳、、それらを画に起こそうとしても鉛筆は動かない。心は正直だ。
そんなわけで今は梅雨以外の季節、春、または夏の先取りのイメージを描いている。昨年、晩夏に描き始め中断していた画に再び筆を入れている。色が見え始めたのでやはり寝かせておいて良かったかもしれない。それにしても非効率で気の長い話である。じっくりとマイペースで。
「年間プログラム」でこの季節に「その他の業務」を入れたのは湿度が高く生産性が落ちるであろうことからである。しかし環境も変化し、以前より過ごしやすさを感じているため制作に良い影響を与えるのではないかと少し期待している。
ここから先は
6,000字
/
6画像
2021年7月をもって当マガジンは終了しました。
過去ログ 201909-202107 fin.
¥500 / 月
ポテのアトリエという屋号で活動している絵描きです。本音で語る場所が欲しくてここにたどり着きました。今まで伝えることができなかった想いを届け…
作家は種で支援は水のようなもの。いただいたご支援は制作の糧となりやがて作品という果実となってこの世に生まれることでしょう。ご支援ありがとうございます。