夜中まで起きてると、ろくなことはない。
君を傷つければ、いくぶんか気分が楽になるだろうか。
君の落ち度を、裏切りを、嘘を。
全て並べて、端から端まで攻め立てれば、この気持は消化できるのだろうか。
そんなふうに自分に問いかける。
わかってる。そんなことしたってすっきりしないって。結局。
でも、一般論にとらわれて、わかった気になってるんじゃないだろうか。だって、こんな状況になるのは初めて。人生なんていつもどんな状況も、条件は違うのだから初めてなわけで、一般論があてはまるかなんてわからないんだ。
だから、実は、もしかしたら、君を傷つけることが、自分にとっては解決策なんじゃないかとか思ってしまう。
そんなコトを、悶々と考える夜中。
遅くまで起きてなきゃ、こんな考えにはならなかったんだろうに。
そして、でももしかしたら、あの人に出会ってなければ、そもそも良かったのかもしれないとか。思ったり。
そうするとまた、そんなことないよ。って一般論が顔を出してくる。
夜中のイタチごっこは、終りが見えない。