保育士の後輩へのアドバイスが難しい


勤務年数を重ねていくほどに増えていくもの。

それが後輩。

私自身も、後輩の数がどんどん増えているが、その時に悩むのが、後輩への声かけの仕方。

特に、自分が保育のリードをしているときや、行事リーダーになっているときに、後輩に対してどのように話せばいいのかはいまだに難しい。

それでも、不適切だなと感じたことは声かけをする責任があると思う。

これが正解とは決して言わないが、自分なりに、後輩への声かけの試行錯誤の記録を書いていきたいと思う。

ケース1、行事準備をしない後輩に対して

明日、ある行事がある時のこと。

その行事の委員であるA後輩が、担当であるカメラの充電をせずに帰ってしまった。

この準備をしなければ、明日の行事に支障が出る、そう思った私はカメラの充電をした。

さて次の日、A後輩に対して「準備をするべきだ」と言いたい。

だが、私はその行事の担当ではないし、直接の関わりも少ない。

どうしようか悩み、行事の委員の先輩であるB先輩に経緯を説明して、B先輩からA後輩に直接話してもらうことにした。

正直、まどろっこしいし、直接言えよと思うかもしれない。自分でもそう思った。

だけど、この後輩への声かけ目的は「自分の役割を理解してもらう」ということ。そのためなら、自分が言うよりも、同じ委員の先輩から言ってもらった方が効果的なのではないかと思う。

https://twitter.com/nukosama/status/1672530137840238592?s=61

Xをなんとなく見ていた時、この漫画が流れてきた。

まさに、アドバイスは「誰が言うか」がかなり大事だと思う。

ケース2、保育室が汚い後輩から勤務を引き継ぐとき

保育室の片付けは、保育士の永遠のテーマであると思う。

私自身、片付けは苦手で、よく先輩保育士から「片付けをする!」と口を酸っぱくして言われてきた。今でもそうだ。

これを、後輩が行っていたら、どのように言えばいいだろうか。

ある日のこと、子どもたちが全員帰った後、勤務を終えるC後輩がいた。

私は最後に保育園を締める、1番遅い勤務であったから、C後輩から仕事を引き継ぎ、保育室の片付けを行おうとした。

ところが、保育室に入るやいなや、かなり汚い。

おもちゃが散乱し、テーブルの上はぐちゃぐちゃ。

これから掃除機をかけなければいけな胃が、片付けだけでかなり時間が取られてしまう状態であった。

しかし、C後輩は私が保育室に入ると、「お疲れ様でーす!」とだけ言い、退勤しようとしていた。

私は保育室を片付けながら考え、結局C後輩に声をかけた。

「帰ろうとしているところごめん。自分が片付けをするのはいいんだけと、一声あってもよかったかもしれない。すいません、部屋がちょっと汚いです。それだけでも、だいぶ違うと思うよ」

その後輩はバツの悪い顔をしながら、「はい、すいませんでした」と返事をした。

自分が言われたら、うざいなって思うだろう。

自分も、こんなこと言いたくない。

でも、これを言わなければ、汚くしたまま帰るのが当たり前と後輩が思ってしまうかもしれない。

何より、それを片付ける自分が気持ちよく仕事ができない。

うざいと思われても、この声かけは必要だったんじゃないかと思う。

ケース3、先輩への口のきき方に対して

ある日の片付け時間。

その日は、保育室の片付けをD後輩と一緒に行っていた。

D後輩がおもちゃを片付けようとしていた時、その棚の前に私が立っていた。

つまり、D後輩がおもちゃ片づける際に私が立ち塞がっている形であった。

その時、D後輩が私に対して、「すいません、邪魔です」

そう私に声をかけておもちゃを片付けた。

あまりのことに、思わず唖然としてしまい、何も言わずに私が移動すると、D後輩はおもちゃをしまい、違う部屋に行ってしまった。

正直、しばらく時間が経った後、なんて口の聞き方だ! とはらわたが煮えくりかえる勢いであった。

だが、どうアドバイスをするか悩んだ。

「先輩に対して口の聞き方がなっていない」
なんというか、あまりに上下関係を意識させすぎだろうか。

「リーダーの先生に注意してもらう」
なんてリーダーの先生に言うべきか。口の聞き方を直せと話してもらう?

「ラインで伝える」
文面が悩ましい。

結局、そのときは何も声かけができずに、時が過ぎてしまった。

今でも、なんて言ったらよかったのか悩む。

誰か知っている人がいたら、教えてほしい。

やはり、アドバイスは難しい。

できれば自分は、アドバイスなんかしたくない。後輩指導なんてしたくないなんて思ってしまう。

でも、どんどん先輩になる中で、しなければいけない場面というものが増えていくことだろう。

これからもまた、私は悩みながら、トライアンドエラーを繰り返しながら、アドバイスをするのだろう。


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