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保育士の私が、いい論文だなと感じるとき


現在私は、保育士として働きながら、大学院に所属し、修士論文に向けて様々な保育の論文を読んでいる。
その中には、いい論文だなと感じるものがある。
今回はどんなものがいい論文と感じるのか紹介していく。

保育者に対するリスペクトを感じる

私が多く読む論文は、保育者や考えや行動を研究対象にしているものが多い。
そのため、論文を見ると、筆者が保育者をどのように捉えているのかが、なんとなくわかってくる。
例えば、インタビューのやり方。
しっかりと保育者と向き合うために、長期間にわたって行ったり、園内で行うと話しづらくなるという配慮から、園以外の場所で行ったり。
また、新人保育者に対する扱いに対してもそうだ。新人保育者を未熟で半人前な存在であると考えているのか、今まさに成長をしている主体として捉えているのか。
ちょっとしたことなのだけれど、一つ一つの文章から、保育者にリスペクトを持っているのか、そうでないのかがわかってくるのだ。
そして、保育者にリスペクトを持っていると感じる論文は、おのずといい論文だなと感じる。

保育士として共感する


私が多く読む保育学の論文は、質的研究が多い。
そして、質的研究においては、「リアリティ」が求められる。
現場にどれだけ近いか、保育者としての葛藤や考えをリアルに描いているのか、保育学の論文ではこの点が求められる。
そして、リアルな論文ほど、「わかるなぁ」と共感できる。
例えば、ある保育者の悩みを扱った論文があった。
その論文では、日々の保育の中で悩んだり、困ったりする保育者が、いかに同僚保育者や子どもの姿から、考えを深め、乗り切るのかが明らかにされていた。
論文を読みながら、「同僚に救われたこと、あったなぁ」「子どもの姿からエネルギー、もらってるなぁ」と、私は何度も共感した。いい論文だなと思った。

前向き


最後に、私がいい論文だな感じるキーワード、「前向き」である。
子どもに対して、否定的な見方ではなく、肯定的な見方をしていること。
保育者の厳しい現実に対し、この研究により少しでもよくしようと考えていること。
子どもを囲む、保育者や園に対して、あたたかい眼差しをむけていること。
一つ一つの言葉が、前向きで、読んでいるだけで元気をもらえるような、そんな論文を私はいい論文だなと思う。

私はこれから、修士論文を書くことになる。
私が書く論文が、「いい論文だな」と思えるように、力を入れていきたいね。

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