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なんのために保育士をしているのか
保育士として働き続ける中で、なぜ保育士をしているのか分からなくなるときがある。
久しぶりにあった会社員の友だち。
お酒を片手に、昔話から始まり、自然と今の仕事の話になる。
上司や後輩の愚痴。残業が多かったり、仕事のやりがいの話だったり、話がはずむ。でも、話が進むなかで、友だちと比べてしまう自分がいる。友だちの会社は、休みが多かったり、給料が高かったり、キラキラしている。
自分はどうだろう。仕事は忙しいし、責任があるわりに、休みが少なく、給料もそこまで高くない。
飲み会の帰り道。涼しくなった夜風を浴びながら、ふと考える。
このまま保育士をつづけていいのだろうか。別の道に進んだほうがいいのだろうか。
モヤモヤを抱えたまま、朝。
昨日の考えが未だに頭の中から離れない。
出勤までの道のり、やっぱり考えてしまう自分がいる。
仕事着に着替えて、保育室に入る。
子どもたちが「おはよー!」と元気よくあいさつをしてくれる。
「おはよー!」
私もあいさつをする。
今までの後ろめたさが、どこかへ行ってしまう。
私はなんのために保育士を続けているのか。
そこに子どもたちが待っているから。
それに尽きるのかもしれない。