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保育者は抱っこをするべきか



抱っこ。

保育者のみなさんはどんな時にしているのだろうか。

子どもが不安なとき、遊んでいるとき、疲れているとき、お昼寝をするとき……

保育の中で多くの場面で抱っこをしているだろう。

あまりに自然に行っていることのせいか、抱っこを当たり前のものと感じてる人もいるかもしれない。

しかし、私は問いたい。保育者は抱っこをするべきだろうか。

そもそも抱っこはどのような目的で行われているのだろうか。

まず挙げられるのが、情緒の安定であろう。

例えば、登園時にお母さんから離れることが不安で泣き出してしまった子がいたとしよう。

そんなときに、保育者が気持ちを受け止めるために抱っこを行うことは自然であろう。

そして遊びの一つ。

「うまはとしどし」「ぶらんこ」などのわらべうたのように、抱っこを用いたふれあい遊びはたくさんある。

子どもの興味を広げていく上で、抱っこは有効なツールであると言えるだろう。

このような、明確な目的がある中での抱っこは必要であると思う。

だが、そうでない場合はないだろうか。

ある実習生のこと。

幼児クラスの子と室内で遊んでいるとき、抱っこをしていた。

私はその光景に違和感を覚えた。

なぜその実習生は抱っこをしているのだろうか。

その子は特に不安を感じている訳ではなさそうである。

ならば遊びの一環で行っているのかとも思ったが、抱っこしているのみで特に遊びが広がっている様子はない。

他の関わりがあるのではないか。

私は改めて思う。

保育者の抱っこには、明確な目的が必要なのだと。

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