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保育士がなってしまう病気を紹介する
保育士は常に子どもと接する仕事である。
そして、子どもは病原菌の宝庫と言っても過言ではない。
だから、保育士は病気にかかりやすい。
特に一、二年目は免疫ができていないこともあり、子どもから病気をもらってしまうことが多い。
私も一年目は有給がなくなるのではないかというほどに病気で休んでしまった。
今回は、私や同僚、先輩保育士が実際になってしまった病気を紹介していきたい。
コロナウイルス
ここ数年、この病気を抜きにしてはこの話ができないだろう。
ニュースでもお馴染みだったように、保育士はコロナにかかりやすい環境にある。
実は私も、コロナにかかってしまった。
その日は、なんとなく体調が悪く、家に帰ってから熱を測ってみると、なんと38度台。
その頃、園では子どもや職員がコロナが流行っていて、まさかと検査キットで調べてみると、陽性であった。
私の場合は症状が軽く、二、三日で熱は下がったが、先輩保育士の中には、一週間以上味覚が戻らなかったという人もいた。
保育士の中では、もはやコロナにかかっていない人が少ないくらいである。
花粉症
保育士は晴れている時、基本的に外に出る。
例えば春の日、ポカポカした陽気のなかで、子どもたちとのんびりと園庭で遊ぶ。
一見穏やかな光景だが、ある症状がある保育士にとっては地獄のシーズンだ。
それが、花粉症。
常に鼻水とくしゃみに悩まされる時期である。
だが、いくら症状がひどくても、保育士が外に出ないという選択肢はない。
だから、マスクとメガネで防備しながら、子どもたちに笑顔を見せて頑張っているのだ。
子どもたち用のティッシュを自分が使いすぎてなくなってしまうというのは、もはやあるあるだ。
ノロウイルス
ある日の歌の時間、子どもたちが集まって歌の準備をしている。
さて、今日はなんの歌を歌おうかな。
そう思っていると、突如きこえてくるビチャビチャという液体の音。
そして、聞こえてくる先輩の声。
「すいません、Aちゃん吐きました!」
ノロウイルスの時期の到来だ。
このウイルスの厄介なところは、とにかく感染力が強いこと。
吐いてしまった子の近くにいた子どもが吐いてしまい、さらにその子の近くにいた子どもがまた吐いてしまい……という地獄のループができあがってしまう。
そして、それは子どもだけとはかぎらない。
吐瀉物の処理をした保育士がかかってしまうなんていう、ミイラ取りがミイラになってしまう話は保育士なら一回はきいたことがあるだろう。
私の後輩で、ノロウイルスになってしまい、三日三晩吐き続けて二キロ近く痩せてしまった人がいる。
その姿を見て、後輩ながらに涙が出そうになってしまった。
気をつけよう。
書いていて、なんだか体調が悪くなってしまった気がした。
今日は早く寝て、明日の保育に備えよう。
なんだかんだで、よく寝るのが一番病気にかからない秘訣である。