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みくのしんさんは保育者に向いているんじゃないか


この前、こんな記事を読んだ。
https://omocoro.jp/kiji/462699/
この記事を簡単に説明すると、本を読むことが苦手なみくのしんさんが、友人のかまどさんと一緒に、「山月記」を読んでいくというものである。

これがまあおもしろい。
とにかくみくのしんさんがすごいのだ。
最初の一文で、「俺に読めるはずがない!!!」と怒声を上げたかと思うと、李徴が詩の大家を目指して役人を辞めたシーンでは、「芸人さんの下積み時代の話みたいだね」と素朴な感想をつぶやいたり。
そして、クライマックスのシーンでは、怒りと喜びの感情がぐちゃぐちゃになっていたり。

物語に没入し、登場人物の動きに喜怒哀楽を表現していくその様が、私たちにユーモアと感動を与えてくれる。
私がこの記事を読み終えたとき、最初に感じたのは、「みくのしんさんは、保育者に向いているんじゃないか、ということだ」

彼は、登場人物の気持ちに寄り添い、感情を表現している。
感受性がとにかく豊かなのである。
本を読むのが得意な人であったとしても、登場人物とどこか距離を置き、分析するように読んでいる人もいるだろう。
そのなかで、みくのしんさんは、本を読むことが苦手ながら、体当たりでぶつかり、対話をしながら読書をしている。

これって保育に通じるのではないか。
子どもとの関わりに不器用ながら、真剣に一人ひとりの子どもに寄り添い、感情を表現しながら、寄り添っていく。
私はみくのしんさんにそう感じたのである。

はたして、私はどうだろうか。
経験を重ねるなかで、保育という仕事に慣れてきている自分がいる。
だけど、子どもという物語に対して、真正面からぶつかり、読み取ろうとし、寄り添っているだろうか。

わたしは、みくのしんさんから保育者のあり方を学んだのである。

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