薬剤師国家試験104回81|メトトレキサートの服用日数
初めに
104回81は膠原病に対して経口メトトレキサート製剤を使うときの用法用量に関する問題です。難易度はそこまで高くはない問題ですが実習や実務をして行く上では非常に重要な項目になると思われるので丁寧に確認していきましょう!
葉酸代謝やメトトレキサートの作用など気になる方は是非こちらも!
※連日投与で死亡事例とかもあるし禁忌肢の可能性とかもあるかも?
https://www.medsafe.or.jp/uploads/uploads/files/teigen15.pdf
https://www.med-safe.jp/pdf/report_2011_3_T004.pdf
問題の要点
設問81
メトトレキサートの過剰投与は骨髄抑制や間質性肺炎などの副作用を起こす可能性がある。
→よって選択肢4が正解
葉酸の服用タイミングについて
今回は聞かれてないけど、メトトレキサート隔週休薬期間中の葉酸服用タイミングを問う問題が出題されていた事とかもあったりします
106回 222 です
葉酸製剤の服用タイミングはメトトレキサートを服用してから24~48時間後
メトトレキサートは葉酸代謝経路を阻害→核酸合成を阻害→免疫を抑制という作用です。不足する葉酸を補うことでメトトレキサートの毒性を軽減していることは想像つくと思います。
5mg/週 以下 メトトレキサート服用後24~48時間というのはメトトレキサートによって葉酸合成能が下がってからの補充に丁度良いタイミングと量という事なのでしょうか?
気になって調べてみたところ、5mg/週の理由については理由らしきものを見つける事が出来ました。
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/MTX/05_ch4_MTX.pdf
その他の選択肢の医薬品について
アトルバスタチン 脂質異常症治療薬
アムロジピン 降圧剤
メトホルミン 糖尿病治療薬
これらは実習でよく見る薬でしたので用法用量まとめておきます。
リピトール(アトルバスタチン)は高コレステロール血症の治療薬でストロングスタチンに分類されます。10mg1日1回が一般的な用法用量です。家族性高コレステロール血症では40mgと上限が多いです。
※スタチンはストロング-スタンダード 水溶性-脂溶性
代謝酵素 排泄経路など整理しておきましょう。実習でも国師でも頻出です。
今回の問題はは「7日連日服用できないものは?」なので不適切な選択肢になります。
調べておきたいキーワード
生物
免疫系 葉酸代謝経路 3型アレルギー反応
IgG抗体 IgM抗体 関節
化学
メトトレキサートのファーマコフォア
衛生
膠原病・自己免疫疾患の年次推移
薬理
メトトレキサート フォリアミン(葉酸)
リウマチ治療薬)
csDMARS(低分子治療薬)
tsDMARS(明確な標的分子をもつ低分子治療薬)
boDMARS(先発品の生物学的製剤)
bsDMARS(boDMARSのバイオシミラー)
病態
メトトレキサートの効果効能より)
間接リウマチ 尋常性乾癬 膿疱性乾癬 乾癬性紅皮症
間接症状を伴う若年性特発性感染症
間接リウマチ治療)
ACR/EULAR評価
法規
バイオシミラー
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